レンズアソシエイツは、テレワーク下における部門間対立の実態調査を実施し、その結果を発表した。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 調査方法:インターネット
- 期間:2022年5月23日〜同年5月24日
- 有効回答:全社的にテレワークを行っている従業員数100名以上の企業の経営者・役員102名
63.7%が、自社の部門間の対立・わだかまりを実感
「Q1.あなたは、自社において部門間の対立・わだかまりを感じたことがありますか。」(n=102)と質問したところ、「かなりある」が23.5%、「ややある」が40.2%という回答となった。
部門間の対立・わだかまりを感じた場面、「部門間のコミュニケーションが少ない」(66.2%)や「自部門(部署)の利益ばかりを重視している」(60.0%)
Q1で「かなりある」「ややある」と回答した人に、「Q2.どのような場面で部門間の対立・わだかまりを感じたことがあるか、教えてください。(複数回答)」(n=65)と質問したところ、「部門間のコミュニケーションが少ない」が66.2%、「自部門(部署)の利益ばかりを重視している」が60.0%、「各部門が同じ方向を向いていない」が47.7%という回答となった。
他にも「他部署の動きに関心がない、知らない社員がいる」や「部門によって重視することが異なる」などでわだかまりを実感
Q2で「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「Q3.Q2で回答した以外に、部門間の対立・わだかまりを感じた場面があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=64)と質問したところ、「他部署の動きに関心がない、知らない社員がいる」や「部門によって重視することが異なる」など40の回答を得ることができた。
3人に1人以上が、テレワークにより部門間の対立への危機意識が高まったと回答
「Q4.あなたは、テレワークによって、部門間の対立に関する危機意識が高まりましたか。」(n=102)と質問したところ、「かなり高まった」が15.7%、「やや高まった」が20.6%という回答となった。
テレワークにより危機意識が高まった理由は、「部門の垣根を越えたコミュニケーションが難しくなったから」が70.3%で最多
Q4で「かなり高まった」「やや高まった」と回答した人に、「Q5.テレワークで、部門間の対立に関する危機意識が高まった理由を教えてください。(複数回答)」(n=37)と質問したところ、「部門の垣根を越えたコミュニケーションが難しくなったから」が70.3%、「テレワークで社員の様子が見えづらいから」が62.2%、「自分自身、社員とのコミュニケーションの機会が減っているから」が45.9%という回答となった。
他にも「仕事以外の交流が減った」や「業務連携がしにくくなった」などの理由も
Q5で「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「Q6.Q5で回答した以外に、部門間の対立に関する危機意識が高まった理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=37)と質問したところ、「仕事以外の交流が減った」や「業務連携がしにくくなった」など21の回答を得ることができた。
7割以上が、部門間の対立を解消するために施策を実行
Q1で「かなりある」「ややある」と回答した人に、「Q7.あなたの会社では、部門間の対立・わだかまりを解消するために、施策を実行したことはありますか。」(n=65)と質問したところ、「ある」が70.9%、「ない」が20.0%という回答となった。
一方、約3人に1人は「施策」に効果を実感できず
Q7で「ある」と回答した人に、「Q8.部門間の対立・わだかまりを解消するための施策は、十分な効果がありましたか。」(n=46)と質問したところ、「全くなかった」が13.0%、「あまりなかった」が19.6%という回答となった。
効果を感じた施策、「部門間の壁を無くす為、評価基準を変えた」や「各部門を横断して実施するプロジェクトを立ち上げ、定期的に意見交換をする場を設ける」など
Q8で「かなりあった」「ややあった」と回答した人に、「Q9.部門間の対立・わだかまりを解消するために、どのような施策を行ったことがあるか、自由に教えてください。(自由回答)」(n=31)と質問したところ、「部門間の壁を無くす為、評価基準を変えた」や「各部門を横断して実施するプロジェクトを立ち上げ、定期的に意見交換をする場を設ける」など22の回答を得ることができた。
施策に効果がなかったと回答した8割以上が、テレワークによって、部門間の対立を解消することは、より一層難しくなったと回答
Q8で「全くなかった」「あまりなかった」と回答した人に、「Q10.テレワークによって、部門間の対立・わだかまりを解消することは、より一層難しくなったと思いますか。」(n=15)と質問したところ、「非常にそう思う」が53.4%、「ややそう思う」が33.3%という回答となった。
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