学情は、20代の仕事観や転職意識をひも解くために、アンケート調査を実施した。テレワークでは、オフィスで仕事をするときと比較すると、仕事のプロセスが見えにくく、評価をし、評価されることが難しいと考えられる。今回は、コロナ禍で、20代の社会人は「仕事の評価」をどう感じているのかを調査した。調査期間は2021年7月30日~9月1日で、有効回答数は303名。
「仕事で評価されていると実感できていますか」という質問に対し、「実感していない」「どちらかと言えば実感していない」と回答した20代が、48.2%に上った。約半数が、仕事で評価されていると実感していないことが分かる。
仕事で評価されていると感じるときは、「上司から褒められたとき」が53.1%で最多。次いで、「昇給したとき」31.0%、「責任ある仕事を任されたとき」28.1%、「仕事のフィードバックを受けたとき」25.1%と続く。上司とコミュニケーションをとった際や、給与や業務内容に、仕事への評価が反映された際に、評価されていると感じていることが分かる。
テレワークで「どう評価されているか分からない」と回答した20代が、40.9%に上った。昨年同時期調査(49.0%)と比較すると、8.1ポイント減少しているものの、テレワーク時の評価に不安を感じている20代が多いことが分かる。「どう評価されているか分からない」と回答した20代からは、「テレワークでは明確な評価制度が必要だと思う」といった声が挙がっている。テレワークでは、顔を合わせて直接コミュニケーションをとることができないため、業務内容や評価基準を明確にする必要があるという課題が浮き彫りになった。
テレワークで業務を進める際に不安な点は、「オンオフの切り替えが難しい」が50.7%最多。次いで、「同僚とのコミュニケーションが減る」47.9%、「運動不足になる」43.7%が続いた。