Bizerは、バックオフィス業務に関わる部門の生産性向上・業務効率化のヒントを読み解くため、「バックオフィスにおける業務状況・環境に関する調査」を実施し、その結果を発表した。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 調査対象者:マクロミルモニタ(21~59歳の財務・労務・経理・人事・総務に従事する男女)
- 調査地域:全国
- 調査手法:インターネット定量調査
- 調査時期:2022年3月8日~3月9日
- 有効回答数:512
- 調査実施機関:マクロミル
現状の仕事に関しての満足度
全体では、現状の仕事にやりがいを感じている人は半数以下という結果になった。業務別では、「人事」が他の業務従事者と比較して、やりがいに対する満足度が高くなった。役職別では、役職が上がるにつれてやりがいに対する満足度も高くなる傾向が見られた。
業務の状況
全体では「公平な人事評価」「新サービスの導入」の割合が4割以下となっており、他の項目と比較して低い結果となった。部長職以上とメンバー間とで最も差があるのは「職場の風通し」で、33%の差でメンバーの評価が低かった。それぞれの項目の満足度は役職が高いほど高く、役職が低いほど満足度も低くなった。
業務内容の把握・サポートについて
全体では、「部下から見て上司が自身の業務状況把握やサポートをしている」割合は6割未満であるのに対して「上司から見て部下の業務内容の把握やサポートをしている」割合は約7割となっており、役職間で乖離が見られた。役職別では、メンバーで「同僚が業務状況把握やサポートしてくれる」と感じている割合が低く、実務レベルでのチームワークが行われていないことがうかがえる。
チームで課題と感じていること
全体では、「特定の人に業務が偏っている」「目の前の仕事に追われて、課題に向き合う時間がない」「業務が属人化している」の順に課題感が強いことが分かった。実務を把握している係長(主査、リーダー)は、他の層と比較して課題感が強い傾向が見られた。
なお、同調査の全結果データは、BizerのWebサイトでダウンロードできる。
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