リーディングマークは、就職活動を実施している学生を対象に、「2024年卒秋期速報版/就職人気企業ランキング」を調査し、上位100社を発表した。
調査の概要は以下のとおり。
- 調査対象:2024年卒予定の東京大学、一橋大学、東京工業大学、早稲田大学、慶應義塾大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、九州大学の大学生、大学院生
- 調査期間:2022年9月10日~10月31日
- 調査方法:同社主催の合同説明会または同社会員へのWebアンケートにより回収、選社企業は同社がリストアップした約400社より学生1人につき第1志望企業群(5社)を選定
- 有効回答数:1055名(文系49.1%、理系49.6%、男性72.9%、女性27.1%)
調査の結果については、同社は以下のように述べている。
24卒秋期は、総合商社・専門商社や金融業界、IT・通信業界などの順位が昨年同時期比で上がった。また、航空業界も昨年同時期比で大きく順位を上げている。理由は、新卒採用の再開によるものと思われる。
一方で、昨年同時期と比較して順位が上がった業界の中でも、今年の夏期と比較すると順位が低下傾向の業界がみられる(コンサル業界、広告業界、IT業界の一部企業など)。要因として、秋期より他業界が人気を伸ばす中で、相対的に順位が低下したものと考えられる。
商社業界の平均順位は昨年同時期比、今年夏期比ともに上がった。人気ランキング1~5位は、総合商社が独占する結果となった。昨年同時期比では、伊藤忠丸紅鉄鋼(140位→70位)、長瀬産業(250位→84位)、JFE商事(214位→88位)、岩谷産業(189位→88位)など、専門商社も大きく順位を上げている。
金融業界の平均順位は、昨年同時期比で順位が上がった。例えば、三菱UFJ銀行(27位→11位)、三井住友銀行(36位→27位)、みずほフィナンシャルグループ(87位→66位)、農林中央金庫(34位→15位)、三井住友信託銀行(90位→53位)、三菱UFJ信託銀行(90位→66位)など。また、今年夏期と比較しても、投資、損保、生保、信託などの幅広い領域で、それぞれ順位が上がった。
コンサル業界は、今年秋期の人気企業ランキング上位50社の中に9社がランクインし、人気は依然として高い結果となった。一方で、アクセンチュア(5位→8位)、PwCコンサルティング(7位→16位)、デロイトトーマツコンサルティング(17位→21位)、ボストン コンサルティング グループ(BCG)(27位→30位)、KPMGコンサルティング(30位→42位)、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(39位→55位)などは、今年夏期と比較するとランキングが下がった。
NTTデータ(27位→11位)、NTT東日本(88位→28位)、NTT西日本(154位→60位)、楽天(51位→28位)、富士通(98位→84位)、NEC(143位→88位)など、IT・通信業界の平均順位も今年夏期と比較し、上がっている。
航空業界の企業は昨年秋期、今年夏期と比較し、それぞれ大きく順位が上がった。昨年秋→今年秋では、全日本空輸(ANA)(132位→48位)、JAL(116位→70位)、昨年夏→今年秋では、全日本空輸(ANA)(98位→48位)、JAL(104位→70位)となった。
博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ(6位→32位)、電通(26位→42位)など、広告業界の企業は総じて、今年夏期と比較をすると順位が下がった。
また、キャリアにおいて重視する項目についての調査では、今年夏期に実施した同様の調査結果に引き続き、「スペシャリスト」の項目が1位となった。キャリアにおけるスキルや専門性を重視する傾向は、人気が継続しているものと思われる。
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