学情は、「就職人気企業ランキング」を、コロナ前(2021年卒対象・2019年調査)とコロナ禍(2024年卒対象・2022年調査)で比較し、その結果を発表した。
調査の概要と結果は以下のとおり。
<2022年調査>
- 調査期間:2022年4月1日~10月31日
- 調査対象:2024年3月卒業予定の全国大学3年生・大学院1年生
- 有効回答数:8345名
- 調査方法:1. あさがくナビ登録学生へE-mailにて告知。Web上の入力フォームによる回収、2. 同社主催のイベント来場学生へのWeb入力フォームによるアンケート調査および回収
<2019年調査>
- 調査期間:2019年6月1日~12月7日
- 調査対象:2021年3月卒業予定の全国大学3年生・大学院1年生
- 有効回答数:6574名
- 調査方法:同上
トップはコロナ前・コロナ禍ともに、伊藤忠商事
トップは、コロナ前・コロナ禍ともに伊藤忠商事となった。伊藤忠商事は、2018年調査から5年連続で首位の座を獲得。5年連続トップは2001年以降で初めての快挙となっており、人気の高さがうかがえる。
コロナ前は「旅行」「レジャー」がトップ10に3社ランクイン
コロナ前(2019年)の調査では、2位のJTBグループを筆頭に、エイチ・アイ・エス(H.I.S)(現・エイチ・アイ・エス(HIS))、オリエンタルランドがトップ10にランクイン。「旅行」「レジャー」が人気を集めていたことが分かる。
コロナ禍(2022年)の調査では、前年33位から大きく順位を上げたオリエンタルランドが9位に入ったものの、「旅行」「レジャー」の人気はコロナ前の水準には戻り切らない結果となった。
コロナ前(2019年)の調査で2位のJTBグループは、中止していた新卒総合職採用を2023年卒から再開。政府の全国旅行支援などの後押しもあり、ANA(全日本空輸)やJAL(日本航空)も採用増が期待されており、来年以降の順位が注目される。
コロナ禍は「デジタルコンテンツを提供する企業」が人気
コロナ禍(2022年)の調査では、2位に任天堂がランクイン。昨年5位から順位を上げ、過去最高の順位となった。3位に講談社、5位に集英社が名を連ねており、「巣ごもり需要」が一段落してもゲーム業界や出版業界は高い人気を誇っている。電子コミックや動画、ゲームなど、デジタルコンテンツを提供する企業が、デジタルネイティブである学生から支持を集めていることが分かる。
なお、2024年卒対象の「就職人気企業ランキング」の詳細は、同社のWebサイトから確認できる。
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