【訂正とお詫び】
FUJITSU Certified Middleware Professional データベース Standard資格の取得条件を「OSS-DB Exam Silver」の合格と記載しておりましたが、正しくは「FUJITSU Certified Middleware Professional データベース Standard試験」の合格です(FUJITSU Certified Middleware Professional データベース Standard試験の内容はOSS-DB Exam Silver試験)。お詫びして訂正いたします。(2017/04/03 編集部)
企業におけるインターネットを通じて取り扱うデータ量が急速に拡大しており、オープンソースデータベース(以下、OSS DB)の活用が拡大しており、とりわけ、OSS DBの「PostgreSQL[1]」は、多くの企業において採用が進む一方で、導入や運用を担う専門的な技術者が不足しており、その育成が急務となっている。
富士通とLPI-Japanはこれらの背景を踏まえ、PostgreSQL技術者のスキル向上や、活躍の場の拡大を広げることを目的としたパートナーシップを締結。富士通のIT資格「富士通ミドルウェアマスター」に、LPI-Japanの「OSS-DB Exam Silver」試験を取り入れ、双方の資格認定者を増やすことで目的達成を目指す。
富士通ミドルウェアマスターにおけるOSS-DB Exam Silverの位置づけ
OSS-DB Exam Silverは、OSS DB(オープンソースソフトウェアのデータベース)に関する技術力と知識をLPI-Japanが中立的な立場で認定する「OSS-DB Silver」資格を取得するための試験。PostgreSQLを基準のRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)として採用し、PostgreSQLの基本的な設計、開発、導入、運用ができる技術者を認定する。上位資格には、PostgreSQLを用いた大規模なデータベースシステムの改善、運用管理、コンサルティングが可能な技術者を認定する「OSS-DB Gold」がある。
一方、富士通ミドルウェアマスターは、富士通のミドルウェア製品を扱う技術者を対象に、さまざまな試験を実施することでその合格者に対し、富士通が資格を認定する制度。資格には「データベース」「アプリケーション基盤」「運用管理」「セキュリティ」「クラウド」「モバイル」「セールス」の7分野がある。
富士通は、これらのうちデータベース分野で次の2試験を4月1日よりスタートさせる。
- FUJITSU Certified Middleware Professional データベース Standard
- 取得条件 FUJITSU Certified Middleware Professional データベース Standard試験(以下、Professional データベース Standard試験)の合格
- 認定内容 PostgreSQLをもとにシステムの設計、開発、導入、運用が可能な技術者
- FUJITSU Certified Middleware Professional データベース Enterprise V1
- 取得条件 FUJITSU Certified Middleware Professional データベース Standard資格の取得+富士通のeラーニング受講
- 認定内容 PostgreSQLに富士通の技術を組み込み、設計、開発、導入、運用ができる技術者
ただし、Professional データベース Standard試験の内容は、LPI-JapanのOSS-DB Exam Silver試験。Professional データベース Standard試験の受験申し込みなども、LPI-JapanのWebサイトへ誘導される。つまり、実質的にはOSS-DB Exam Silver試験の合格をもって、FUJITSU Certified Middleware Professional データベース Standard資格を認定することになる。
Professional データベース Standard試験に合格した人は、OSS-DB Silver資格にも同時認定される。また、OSS-DB Exam Silver試験に合格した人も、富士通に申請することで、FUJITSU Certified Middleware Professional データベース Standard資格の認定を受けられる。
なお、現行のデータベース分野資格「FUJITSU Certified Middleware Professional データベース V1」は、4月30日(日)にて配信を終了。FUJITSU Certified Middleware Professional データベース Standardと同Enterprise V1に置き換えられる。上位資格の「FUJITSU Certified Middleware Master データベース V1」については、今回のパートナーシップ締結による変更などはない。
富士通では、2018年3月末までに、富士通グループ全体でOSS-DB Exam Silver試験の合格者が1000名規模に増えることを見込んでいる。
注
[1]: カリフォルニア大学バークレー校で開発されたデータベースシステム「POSTGRES」を元に、PostgreSQL Global Development Group によって開発/維持されているOSS DB。