EdWorksは、企業に勤めるビジネスパーソンを対象に「企業研修に関する実態調査」を4月に実施した。
調査の概要は次のとおり。
- サンプル数:214
- 調査対象:会社員
- 調査期間:2023年4月19日
- 調査方法:インターネットリサーチ
研修の内容を覚えていない人が89%
これまで受けた会社の研修で覚えている内容を尋ねたところ、「全く内容を覚えていない」が26%、「あまり覚えていない」が53%と、全体の79%が研修の内容をまったく、もしくはあまり覚えていないという結果になった。
また、「いまでも受けて良かったと思える研修はどれくらいありますか?」という質問には、「ほとんどなかった」が43%、「半分より少なかった」が35%という回答となった。
なお、年齢別にみると、「受けて良かった研修は今までの半分以下」と回答したのは20代が71%、50代が82%であった。年齢があがるほど「ためになる研修、受けて良かったと思える研修が少なかった」と、いままでの研修に対して否定的な回答が増えたという。
半数が「仕事が忙しくて研修を受けたくない」
業務と研修のバランスについて「仕事が忙しくて研修を受けたくないと思ったことはありますか?」と質問したところ、「かなりたくさん」「たくさん」と回答した人が合わせて50%となった。半数のビジネスパーソンが研修に参加するために業務を調整する負担を感じていることが分かる。
続いて、研修に対する不満について聞いたところ、これまで受けた研修で一番不満だったことの1位は「時間が長い」42%であった。2位は「中身がなかった」、3位は「業務との関連性がなかった」と、研修内容への不満が続いた。
スキルアップのために研修を受けたい人は半数以上
「スキルが伸ばせるなら今後も積極的に研修を受けたいと思うか」と尋ねたところ、「とても思う」「やや思う」と54%が肯定的に回答した。さらに、年代別では20代、30代の61%が肯定的な回答だったようで、年代が若いほどスキルアップの研修に前向きであることが分かった。
また、研修の手法は「オンライン研修」34%、「対面研修」33%、「どちらでも良い」33%となった。年代によっても傾向の違いはみられず、コロナ後に急速に普及したオンライン研修は全世代で浸透していることがうかがえた。
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