うるるは、同社が運営する電話代行サービス「fondesk」において、全国のZ世代のビジネスパーソン510名を対象に、「理想の職場環境」に関する実態調査を実施した。
調査の概要は次のとおり。
- 調査名:「理想の職場環境」に関する実態調査
- 調査対象:1996年(27歳)~2004年(19歳)生まれの全国のビジネスパーソン
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2023年7月10日~7月11日
- サンプル数:510名
約半数以上のZ世代が仕事は「楽しくやりがいがある」と回答
現在の仕事のやりがいについて質問したところ、Z世代のビジネスパーソンの52.7%が、「楽しくやりがいがある」と回答した。
また、現在の職場環境や働き方を聞いたところ、「良いと思っている」と回答したZ世代のビジネスパーソンは58.2%となった。
やりがいがある人の組織文化「上司らと対面コミュニケーションしやすい」
現在の職場環境の「組織文化・制度」について質問したところ、上記の質問で「仕事にやりがいがある」と回答した人は、1位「上司や先輩と対面コミュニケーションしやすい」(50.6%)、2位「ワークライフバランスが重視されている」(33.5%)、3位「人事制度や報酬制度が明文化&公開されていて、公正な風土がある」(27.9%)となった。
「やりがいを感じられない」と回答した人の結果と比較すると、全体的に高い数値が示されており、職場環境が良い傾向であることが分かる。とくに上位3つの項目は、「やりがいがある」人と「やりがいを感じられない」人との間に約2倍の差が出ていることが分かる。
現在の職場環境の「働き方・働く環境」について聞いたところ、1位の「カジュアルな服装での出勤が認められている」は「やりがいがある」人と「やりがいを感じられない」人の回答がほぼ同数であった。
アフターコロナの働き方に関する項目は、「会議はオンラインで参加できる」では8.8ポイント、「テレワークが認められている」では7.5ポイントの差があった。
現在の職場環境の「IT・AIの導入とデジタル環境」について質問したところ、「仕事にやりがいがある」人の結果は、1位「PCやスマホ等の端末が個別に支給されている」(38.7%)、2位「書類のペーパーレス化を目的にデータで情報管理している」(29.4%)、3位「出退勤や労務がグループウェアで管理されている」(27.9%)という結果となった。
なお、現在の職場での働き方で「ここが嫌だ」と思ったことを自由回答で質問したところ、「昭和体質で指示が雑」「ベテラン社員が多く古い考えがまだあること」「昭和気質で同調圧力があり、パワハラがある」などの世代間の違いを感じる意見があり、職場の雰囲気や慣行が合わないことが不満の原因として挙げられた。
業務関連では、「無駄な会議が多い」「無駄なやり取りが多い」「押印のためだけに対面での説明・提出が必要な書類がある」「テレワークできない」「仕事の最中に電話に出てやるべき仕事がなかなか終わらない」など業務の効率化や合理性に対する不満があったという。
理想の職場環境はワークライフバランスやカジュアルな服装など
理想の「組織文化・制度」について聞いたところ、1位「上司や先輩と対面コミュニケーションしやすい」(36.7%)、2位「ワークライフバランスが重視されている」(32.7%)、3位「育休取得の推進、子育て支援が豊富である」(28.2%)となった。
理想の「働き方・働く環境」について、1位が「カジュアルな服装での出勤も認められている」(38.8%)となり、服装の自由度を求める傾向があることが示されている。2位は「時差出勤など、柔軟な通勤時間や方法が認められている」(37.5%)、3位は「職場に個別に作業、集中できるスペースやブースがある」「テレワークが認められている」(30.8%)となった。
理想の職場の「IT・AIの導入とデジタル環境」について、1位は「PCやスマホ等の端末が個別に支給されている」(37.3%)、2位は「書類のペーパーレス化を目的にデータで情報管理している」(32.7%)、3位は「モニターが貸与され、デュアルディスプレイ環境がある」(29.4%)という結果となった。チャットボットやAIの導入は、社会的にその活用が話題にはなっているものの、積極的な導入意向は見られない。
サービスの認知度や独自性に誇らしさを感じる傾向
いま働いている会社で「誇らしい」と思うことについて聞いたところ、1位は「企業やサービスの認知度の高さ」(28.5%)、2位は「事業やサービスの独自性や品質の高さ」(25.1%)、3位は「事業やサービスが業界トップクラス」(21.7%)、4位は「福利厚生が充実している」(18.6%)、5位は「事業がグローバル展開している」(18.0%)という結果となった。
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