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インタビュー《人事データ活用》| これからの人材・組織マネジメント

ココナラのデータドリブンHR 人事課題を的確に発見・予測・処方するその仕組みとは

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 2021年3月に上場し、順調に成長を続ける株式会社ココナラ。祖業であるスキルマーケットの「ココナラ」をはじめ、弁護士相談サイト「ココナラ法律相談」、業務委託紹介事業「ココナラエージェント」の3つの事業を展開している。そんな同社では、データドリブンHRを掲げ、データに基づいた人事施策の立案・実施を推進している。この取り組みについて、同社 執行役員CHRO 佐藤邦彦氏に詳しく聞いた。

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ココナラがデータドリブンHRに取り組み始めた理由

——まずは、御社がデータドリブンHRに取り組まれることになった経緯を教えていただけますか。

 最も大きな契機は、経営戦略です。我々は創業して10年が経ちます。IPOも経て、次のチャレンジをしていくフェーズなんですね。ココナラの世界観[1]を広げていくために、新規事業をどんどん作って、事業の多角化を図っていこうと考えています。

 そうなると、これまで単一事業・ワンチームでやってきた組織から、多角化戦略に応じた組織へと変えていかなければなりません。そのために事業ステージに応じたマネジメントを可能にするという意味で、“組織戦略オプションの獲得”を人事の戦略コンセプトに掲げ、採用とエンゲージメントの2つでKPIを設定することにしました。

 採用で目指すKPIは「ポジション充足率の向上」です。10年前からあるココナラと、2016年にできたココナラ法律相談、そして今年から始めたココナラエージェントでは、事業ステージが異なります。つまり、人材要件が異なるわけですね。人材要件と入社後のパフォーマンスをデータで掛け算することで、採用した人の活躍度合いを見たり、適所適材にマネジメントしたり、といったことができるようになります。

 また、エンゲージメントに関しては、これまでココナラ一本足打法でやってきたところから、多角化に舵を切ると、組織が揺らぐのは必然で、ふつうに考えたらエンゲージメントが下がるはずなんです。それでも不本意な離職や組織のコンディションが悪化することは、できるだけ避けていきたい。そのために「エンゲージメントスコアを一定以上維持する」というミッションを組織長に課して、エンゲージメントをモニタリングするようにしています。

 これらの結果として、1人当たり営業収益の維持・向上を目指す、という立て付けになっています。

佐藤 邦彦氏

佐藤 邦彦(さとう くにひこ)氏

株式会社ココナラ 執行役員CHRO

早稲田大学卒業後、株式会社リクルートにてHR領域で営業、事業企画を経験。株式会社リクルートホールディングスにてシェアリングエコノミーの事業開発、働き方変革推進のプロジェクトリーダーを歴任。家族で世界放浪、起業を経て2020年5月よりココナラに参画。

[1]: ココナラは、ビジョンとして「一人ひとりが『自分のストーリー』を生きていく世の中をつくる」、ミッションとして「個人の知識・スキル・経験を可視化し、必要とする全ての人に結びつけ、個人をエンパワーメントするプラットフォームを提供する」を掲げている。

——データドリブンHRにシフトされたのは、いつ頃からですか。

 多角化戦略でココナラエージェントを始めることが決まった1年半ほど前からですね。200人規模の企業で、多角化戦略に舵を切ろうというステージの会社がデータをそろえたところで意味があるのか、という話もありました。でも、だからこそ今からそろえていかないと、データを統合すること自体が困難になる。そんな想いで先行投資しています。

 データドリブンHRの全体構想でいうと3ステージで進めていくことを想定しています。今は第1ステージ。経営とHRがデータ活用するステージですね。次の第2ステージではマネジメントにもデータを開放していく。最後の第3ステージではメンバー全員にデータを開放していきたいと考えています。

 今の第1ステージでは経営戦略にひもづく採用とエンゲージメントについて、HR主導で検証したり示唆出しをしたりしているところです。まずは、我々センターである程度データの解釈の仕方や活用方針を定めてから次に行きたいというところですね。

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

北浦 汐見(キタウラ シオミ)

都内のスタジオに勤務後独立。ポートレート、取材、料理撮影等、都内を中心に活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

市古 明典(HRzine編集長)(イチゴ アキノリ)

1972年愛知県生まれ。宝飾品会社の社員、辞書専門編集プロダクションの編集者を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、2017年7月にエンジニアの人事...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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