マイナビは、2024年卒業予定の全国の大学生と大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2024年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況」の結果を発表した。
入社予定企業を決めたあとに不安になったことがある学生は半数以上
入社予定企業を決めたあとに不安になったことがある学生は、51.0%であった。そのうち、不安が解消されていない割合は64.7%で、前年に比べて7.0ポイント増加した。
不安が解消されない学生に「もしこうだったら不安は解消されたこと」を聞いたところ「待遇面で不満が解消される」(22.4%)の割合が前年より6.6ポイント増加し最も高かった。
ジョブ型雇用の選考に応募したことがある割合は前年比1.0ポイント増
ジョブ型雇用の採用選考に応募したことがある割合は前年比1.0ポイント増の12.9%であった。また、入社予定先を決めている学生のうち、ジョブ型雇用で採用された割合は7.7%で、前年比1.1ポイント増であった。
入社予定先の満足度を5段階で聞いたところ、ジョブ型雇用での採用だった場合の満足度5(最高)の割合は63.4%で、そうでない場合の51.0%より12.4ポイント高かった。
就職活動に影響したニュースワード1位は「初任給アップ」
就職活動に影響したニュースワードを聞いたところ、1位は「初任給アップ」(22.2%)であった。2位は3年連続で「テレワーク、リモートワーク、在宅勤務」(20.0%)、3位は「働き方改革」(18.2%)、4位は前年まで3年連続1位だった「新型コロナウイルス感染症」(18.0%)だった。
また、選んだニュースワードは就職活動にどのように影響したかを自由回答で聞いたところ、企業の安定性や社会変化への順応性を評価する基準として、初任給アップが実現できているかどうかを見ている様子がうかがえた。
周りで流行した「就活用語」について、今年最も多く挙がったのは「ガクチカ」で、19年卒以来5年ぶりの1位となった。24年卒の学生は入学時からコロナ禍で、「ガクチカがない」と話題になったことが背景にあるという。2位は前年まで3年連続1位の「NNT」(=無い内定の略)だった。新たにTOP10に入ったワードは、まだ最終選考結果が出ていない企業を指す「持ち駒」であった。ランク外にも「ノーサー、ノーゼミ(サークル・ゼミに無所属の就活生)」「時短就活」など特徴的な言葉があった。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2023年7月25日(火)~31日(月)
- 調査方法:Web上のアンケートフォームより入力
- 調査対象:2024年卒業予定の全国の大学生および大学院生
- 調査機関:自社調べ
- 有効回答数:1748名(文系男子278名、理系男子444名、文系女子529名、理系女子497名)
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