合格者は本日の12時より、IPAのWebサイトで発表されている。
今回3回目の実施となった情報セキュリティマネジメント試験は、応募者が2万2162人、受験者数が1万7045人、合格者が1万1324人と、前回の平成28年度終期より応募者・受験者数を減らし、合格率は前回試験の70.3%より4%ほど下がった66.4%となった。初回試験の合格率は88%だったことを考えると、前回から継続して試験問題の内容や難易度に調整が働いてるといえそうだ。
一方、基本情報技術者技術者は、応募者数が6万7784名、受験者数が4万8875名、合格者数が1万0975名、合格率は22.5%。こちらも前回の応募者数・受験者数ともに1万人以上減らしており、合格率も1%程度低下した。
合格者の詳細を見ると、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験とも、IT系企業よりも非IT系企業に勤務する社会人のほうが合格率が高いことが分かる。これは、資格についての理解と取得の目的を明確にしているからと思われる。
また、社会人と学生の合格率を比較してみると、基本情報技術者試験は学生のほうが高い。同試験はITエンジニアが最低限身に付けておくべき知識を問う内容のため、試験対策に時間を割きやすい学生のほうが有利なのだろう。逆に、情報セキュリティマネジメント試験は社会人の合格率が圧倒的に高く、学生の合格率はその半分にも満たない。同試験では業務上求められる情報セキュリティ管理の知識、技能が問われるため、社会人としての業務経験の有無が合否に現れているのかもしれない。
なお、合格者の平均年齢は、基本情報処理技術者試験が38.1歳、基本情報技術者試験が25.1歳。情報セキュリティマネジメント試験の最年少合格者は10歳、最年長合格者は76歳と、前回試験の最年少(13歳)と最年長(74歳)を更新している。
その他、応募者数・受験者数・合格者数などの詳しい情報は、IPAのWebサイトで確認できる。