エン・ジャパンは、同社が運営する「AMBI」にて、 39歳以下のユーザーを対象に「働きたい企業」についてアンケートを実施した。
総合ランキングの1位は「グーグル」、2位は「トヨタ自動車」、3位は「キーエンス」であった。グーグルとトヨタ自動車は、年代別、男女別、転職経験別のランキングでもすべて1位、2位だったという。
回答者から寄せられたコメントは次のとおり。
- グーグル
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- 世界的に有名な企業で、将来グローバルな人材になれると思うから(20代女性)
- 仕事で求められるレベルは高いが、結果を出せば自由な働き方が担保されるため(20代男性)
- 新しいことへ取り組むスピードが早く、他社では得られないような経験ができそう(30代女性)
- 優秀な仲間と切磋琢磨しながら仕事ができ、世の中に大きな影響を与えれると思ったため(30代男性)
- トヨタ自動車
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- 新規事業も積極的に挑戦している印象で、スピーディな事業展開の中に入ってみたいから(20代女性)
- 圧倒的資金力のもと、さまざまな大きな仕事に携われる可能性があるから(20代男性)
- 企業理念がしっかりしており日本を代表する企業だから(30代女性)
- 水素自動車や車以外のビジネスも展開しており、安心して働くことができそうであるため(30代男性)
- キーエンス
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- 年収が高く、若い頃から裁量があるから(20代女性)
- トップクラスの営業力があると聞いているから(20代男性)
- 仕事は大変でもその分給料が高く成長できる環境もあり、見返りが大きいため(30代女性)
- 圧倒的な営業利益率を出している点から、学べることが大きいと感じるため(30代男性)
また、総合ランキングの1~30位は次図のとおり。
これらの結果を踏まえ、AMBIの事業責任者である峯崎直哉氏は次のように解説している。
「ランキング上位の企業の選択理由として多く見られたのは、『成長環境』に関するコメントです。昨今、働き方改革が進む一方で『ゆるブラック』という言葉も生まれているように、やりがいや成長実感を持ちにくい若手も増えてます。そんな中、ランキング上位の企業では、若手のうちから裁量をもって働ける環境や、優秀な仲間と切磋琢磨しながらキャリアアップできる環境などが評価されています。
また、事業の成長性、幅の広さ、新規事業・最先端技術への積極投資などに関するコメントも散見されました。変化が激しく将来の予測が難しい世の中で、企業としてあらゆる変化に対応できるかどうか、個人としても多角的に対応できるスキルや経験が積めるかという観点も、より一層重視されているように見受けられます。
働きやすさや高水準の給与を理由に挙げる方も目立ちましたが、『結果を出せば自由な働き方が認められる社風』や『求められるレベルが高くてもその分給与として還元されるから』といったコメントも印象的でした。縦に積み上げるキャリアだけでなく、横にも広げていけるキャリアが描ける。など、1人ひとりの成長環境を整えることは、企業の人材戦略として今後も欠かせない論点になりそうです」
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査手法:インターネットによるアンケート
- 調査対象:AMBIを利用する39歳以下のユーザー
- 調査期間:2023年8月23日~9月27日
- 有効回答数:1012名
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