タナベコンサルティングは、同社が主催する「幹部候補生スクール」に参加している幹部・リーダー人材などを対象に、「2023年度 幹部アンケート調査」を実施した。
抱えている1番の悩みは「部下育成」が最多
幹部が抱えている1番の課題・悩みを聞いたところ、「部下育成」(51.6%)が半数以上と最多となり、次いで「生産性・業務効率の向上」(39.5%)、「自部門(会社)の業績アップ」(34.8%)という結果となった。また、「組織活性化」(31.1%)、「チームワークの強化」(22.1%)、「部下とのコミュニケーション」(13.6%)も上位に入り、組織活性化のために社員のモチベーション向上やチームビルディングが求められていることが分かる。
自部門の課題の最多は「目標意識に個人差がある」
自部門における1番の課題・悩みについて尋ねると、「目標意識に個人差がある」(44.6%)が最多となった。次いで「人手不足」(34.1%)、「効率化が図れていない」(27.5%)と続く。
不足していると感じる能力は「創造力・企画力」が最多
目指したいポジションを聞いたところ、「上級幹部クラス」(39.5%)が最も多く、次いで「役員クラス」(29.1%)が続いた。2019年度と比べて、「上級幹部クラス」は減少している一方、「役員クラス」は増加していることが分かる。
また、「管理職ではない専門職」が2019年度の同設問の回答と比べて1.5ポイント減少しており、「あまり上の立場にはなりたくない」という回答は3.2ポイント増加している。
最後に、幹部として求められる能力と自身の現状についての結果を見ると、リーダーとして上司から求められている能力の上位3項目「指揮・統率力」「部下育成力」「戦略構築力」は、多くの幹部が自身に不足している能力だと感じていることが分かった。
また、自身に不足していると感じる能力は、「創造力・企画力」(58.1%)が最多。次いで「戦略構築力」(53.3%)「部下育成力」(42.4%)が続いた。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査対象:タナベコンサルティング主催「幹部候補生スクール」に参加の幹部・リーダー人材
- 調査期間:2023年5月18日~6月21日
- 調査エリア:全国
- 有効回答数:727件
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