近年、人的資本経営が声高に叫ばれているが、グローバル食品酒類総合企業グループであるサントリーでは、「人」こそが経営の重要な基盤であるという「人本主義」の考えの下、積極的な人材育成に取り組んでいる。その取り組みの一環として、2015年に設立されたのが企業内大学「サントリー大学」だ。サントリーグループすべての従業員の学び舎としてさまざまなプログラムを開発・提供している。2023年にはさらなる進化に向けて、サントリー大学において2つの大きな変革も推進された。こうした先進的な取り組みの背景には何があったのか。なぜ、変革に挑んだのか。サントリーホールディングス株式会社 ピープル&カルチャー本部 部長でありサントリー大学を統括する長政友美氏に話を聞いた。
成長の源泉は「人」、じっくりと長期目線で育てる
——改めて御社の「人本主義」とは何か、その思想の背景にあるものは何か、それが御社のビジネスをどう支えてきたかを教えてください。
サントリーグループでは昔から、成長の源泉が「人」であると考えてきました。近年では人が経営の重要な基盤であるという考え方を「人本主義」と称して、人への投資や人材育成にさらに積極的に取り組んでいます。
とくに第2代社長の佐治敬三は「人材原酒論」を唱えていました。人を育てるのは、ウイスキーの原酒といっしょだという考えです。原酒は開けてみたときに、思ったような味が出ていないことがあります。そうしたときには、もう1回栓をして寝かし直してみる。しばらく置いてみると、想像もしなかったような素晴らしい味に育つことがあったりします。
長政 友美(ながまさ ともみ)氏
サントリーホールディングス株式会社 ピープル&カルチャー本部 部長 サントリー大学
新卒でサントリーに入社。営業部門、人事部を経て輸入酒や飲料のマーケティング(ブランドマネジメント)を担当。秘書部に異動の後、再び人事部門へ。グローバルモビリティ、グローバル人事企画を経て、2022年より人材育成(サントリー大学)を担当。
同様に、人も短期で決めつけてはいけない。その人の可能性を信じて、長期目線で育てることがとても大事だと言っています。そうした考え方がサントリーグループ全体にあって、長期視点で人を育ててきたといえます。
もう1つ、サントリーグループの中に幅広く活躍できる領域があるのも大きなポイントです。お酒をはじめ清涼飲料、健康食品なども手がけており、会社の中で自身の可能性の幅を広げることができます。幅の広がりと時系列の両方が組み合わさり、さまざまな部門で経験を積むことができます。
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市古 明典(HRzine編集長)(イチゴ アキノリ)
1972年愛知県生まれ。宝飾品会社の社員、辞書専門編集プロダクションの編集者を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、2017年7月にエンジニアの人事をテーマとする「...
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丸毛 透(マルモ トオル)
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袖山 俊夫(ソデヤマ トシオ)
上智大学法学部卒。上場企業に入社し、宣伝部に在籍。その後メディア・コーディネーターとして独立。以来、多くのフリーランススタッフと案件ごとにユニットを編成し、大手新聞社グループ各社が発行する媒体のコンテンツ制作をハンドリングする。現在は、執筆業に専念。経営やHR分野を中心に、企業経営者や人事責任者、大学教授などのイン...
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