XTalentは、育休の「質」に焦点を当て、育休取得経験のある男性を対象に調査を実施した。
取得のしやすさ
男性の育休取得に関して、「取得しやすかった」は60.6%となった。業界別では、IT業界が79.5%で最も多く、次いでメーカーが58.3%、商社が57.1%と続いた。一方で、4割の回答者が職場での育休取得について、「どちらでもない」または「取得しにくかった」と感じており、「育休制度の説明が不足している」との指摘が約半数あった。
取得期間について
最も適切とされた育休期間は「6〜12ヵ月未満」であり、その理由として「妻の体調回復」や「新生児との生活に慣れる時間」が挙げられた。また、妻の満足度は育休期間が長いほど高く、「5日未満」では不満を感じる妻が60.0%という結果となった。
育休の影響と夫婦の満足度
男性育休取得者の約8割が、取得後の生活に「ポジティブな変化があった」と回答した。その理由として「子どもの成長を間近で見ることができた」「妻のサポートができた」などが挙げられた。一方で、仕事面で「ネガティブな変化があった」と答えた人も8割存在し、「予期しない配置換え」や「ボーナスの減少」などがその理由として挙げられた。
多様な育休取得パターンの認知拡大
育休取得パターンに関しては、妻と同時に育休を取得する「夫婦同時型」が最も多く、次いで「妻とスイッチ型」などが見られた。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2024年6月18日〜7月14日
- 調査主体:XTalent
- 対象:育休取得経験のある男性194名、育休取得経験のある男性の配偶者140名
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調査協力会社(ABC順):
- Antway
- ケップル
- スタディスト
- セーフィー
- MFS
- PR Table
- READYFOR
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