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オンライン面接を実施する企業の9割が、対面面接とのハイブリッド運用—プロフェッショナルバンク調べ

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 プロフェッショナルバンクは、オンライン面接を実施している企業の人事担当者を対象に、「オンライン面接の台頭に伴う先進的な採用アプローチ」を調査した。

オンラインと対面を組み合わせたハイブリッドが主流

 現在の面接プロセスを聞いたところ、「オンラインと対面の両方があり、オンラインのほうが多い」が45.7%で最も多く、次いで「オンラインと対面の両方があり、対面のほうが多い」が35.1%、「オンラインのみ」が12.6%、「オンラインと対面がおおむね同じ比重」が6.6%と続いた。

 オンライン面接を導入している企業であっても、対面面接をフローに加えたハイブリッド型で運用する企業が87.4%と9割近くに上り、両手法の特長を活かした運用が主流であることが明らかになった。

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オンライン面接を導入する理由は「迅速化」

 ハイブリッド型の導入理由を聞いたところ、最も多い回答は「面接プロセスが効率化/迅速化できるため」が50.2%であり、次いで「コスト削減につながるため」が48.0%、「デジタルツールが活用できるため」が42.5%と続いた。

 オンラインによって地域的な制限や圧迫感のある空間が取り払われたものの、「広範囲な地域の候補者と接点が持てるため」は19.8%、「緊張感やストレスが互いに少ない環境で実施できるため」は18.7%と、最たる導入理由にはならないことが分かった。

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「移動時間削減」と「スケジュール調整の容易化」で迅速に

 前問の第1位である「面接プロセスの効率化/迅速化」について、オンライン面接がどのように寄与しているかを質問したところ、「面接官と候補者が異なる地域にいる場合でも、移動時間が不要になる」が59.5%、「スケジュール調整が容易で、面接の実施までの時間が短縮される」が52.1%と、上位2つが半数を超える結果となった。

 次いで、「母集団が形成しやすくなったことで、マッチする人材との接触率が向上する」が32.4%、「複数の候補者と短期間で連続して面接を行いやすい」が24.2%、「面接の進行における時間配分がしやすい」が10.5%と続いた。オンライン面接の導入により、面接プロセスの効率化/迅速化を図ることができ、採用活動期間の短縮につながっていることが推察される。

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コストの優位性は、「移動費用」や「印刷費用」

 さらに、オンライン面接を導入する理由の第2位「コスト削減」について、対面での面接と比較してどのような優位性があるかを質問しところ、「面接官や候補者の移動費用が軽減できる」が43.2%で最多となり、次いで「印刷物や資料の準備がデジタルで済むため、コストが削減できる」が40.2%、「採用担当者や面接官の時間的コストが削減され、他の業務に充てる時間が増える」が35.4%、「レンタル会議室や喫茶店・カフェの利用費用が削減できる」33.6%と続いた。

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デジタル技術の活用は、面接プロセスの迅速化と親和性

 加えて、オンライン面接を導入する理由の第3位「デジタルツールの活用」について、その利点を聞いたところ、「面接後の候補者からのフィードバックや志望度の確認が早期化される」が45.8%で最も多く、次いで「自動化ツールを使って面接のスケジュール調整が容易になる」が38.9%、「面接の録画・再生が可能で後から見返せる」が38.3%と続いた。

 なお、「デジタル資料を共有し、候補者に対する説明がスムーズになる」は29.1%、「データ解析を活用して、面接の評価や改善点を見つけやすくなる」は11.3%と、面接プロセスの迅速化に直結しない活用法は大きな利点ではないことが分かった。

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オンラインでの心理的影響は「リラックスできる環境」が上位

 オンライン面接が候補者に与える心理的安全性について、人事担当者の考えを聞いたところ、「面接官との物理的な距離があるため、緊張が和らぐ」が42.2%、「自宅などのリラックスできる環境で面接を受けてもらえる」が39.1%、「面接官が複数いる場合でも、画面越しのため圧迫感が軽減される」が38.9%と、この3つが約4割で推移した。

 次いで、「面接中に必要な資料や情報を手元に置いておくことができるため、安心感が増す」が26.8%、「移動を伴わないことにより、候補者のエントリーに対するハードルを下げる」が19.8%と続いた。

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遠隔地にいる人材との「面接数が増えた」は6割

 オンライン面接の導入により、対面のみの面接フローと比較して地理的に遠隔地にいる候補者との面接数の変化を聞いたところ、「大幅に増加した」が11.4%、「増加した」が53.0%と、合わせて6割以上の企業が、オンライン面接の導入によって遠隔地にいる人材との接点数が増えたと回答した。

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オンラインと対面の片方を選ぶなら、オンラインが約7割

 オンライン面接と対面面接のどちらかの面接方法しかできなくなった際に、どちらを選ぶかを2択で質問したところ、「オンライン面接」が67.1%、「対面面接」が32.9%という結果になった。オンライン面接を導入している企業は、その有効性やコスト優位性などの利点が勝ると考えていることが分かった。

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対面面接が優れている点は「直感や第一印象」

 オンライン面接を導入する企業の人事担当者が思う、対面面接のほうが優れている点を聞いたところ、「直感や第一印象から、会社との相性や適応能力を判断しやすい」が49.3%、「対人コミュニケーションにおける質の見極めがしやすい」が46.6%、「姿勢や表情、ボディランゲージなどから人柄を観察しやすい」が43.9%と、上位3つは4割を超える回答になった。

 次いで、「候補者の真剣さや志望の本気度合いを感知しやすい」が25.5%、「候補者の礼儀作法やビジネスマナーを直接確認できる」が18.4%と続いた。オンライン面接が浸透する中でも、対面面接の重要性も示唆される結果となり、ハイブリッド型の運用が主流になる背景がうかがえる。

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 なお、調査の概要は次のとおり。

  • 「オンライン面接の台頭に伴う先進的な採用アプローチ」に関する調査
  • 調査期間:2024年10月28~29日
  • 調査方法:リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「PRIZMA」によるインターネット調査
  • 調査人数:1013人
  • 調査対象:オンライン面接を実施している企業の人事担当者
  • 調査元:プロフェッショナルバンク

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