Thinkingsは、25卒見込みの就活生を対象に、就職活動の「選考に関する意識調査」を実施した。
選考意欲が下がる理由は「企業の評判が悪い」が最多
選考を受けるモチベーションが低下した理由を聞いたところ、「企業の評判が悪い(口コミサイトや親、友人、先輩からなど)」が41%で最も多い回答となった。次いで、「選考ステップが多い」が30%、「返信・合否連絡が遅い」が28%、「選考期間が長い」が24%など、選考の長期化につながる回答が並んだ。
具体的なエピソードとしては、「実際に働いている社員の口コミが、直接説明された内容と異なっていた」「どのサイトにも共通の悪い内容の口コミがあると、受けるのを辞めようと思ってしまう」など、得られる情報から感じる不信感が、選考意欲の低下に影響していることが分かる。
選考モチベーションアップの1位は「交通費などの支給」
一方、選考を受けるモチベーションが上がった理由を聞いたところ、「交通費などを負担してくれる」が38%で最多となった。次いで「採用サイトが分かりやすい」が35%が、「採用担当者や先輩社員との面談・座談会がある」が35%、「職場環境を公開している(オフィスツアーや動画など)」が32%と続き、企業が提供する情報の豊富さも鍵となっていることが分かる。さまざまな切り口の情報を最適な手段で公開し、情報の透明性を高めることで、「企業のリアル」が伝わり就活生のモチベーションが高まると考えられる。
具体的なエピソードとして、「交通費や食事を支給してくれた。また、お菓子を食べながらの質問会があった」「面接の内容について、その場でフィードバックをしてもらえた」「オフィスだけでなく、研究施設まで見学させてもらえた」などの声が寄せられた。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査対象:2025年3月卒業見込みの就活生(大学生および大学院生)
- 調査人数:200名(文系:理系=3:2、男性:女性=1:1)
- 調査期間:2024年9月13日~10月2日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査主体:Thinkings
【関連記事】
・26卒は「最初の勤務地・配属される職種」が限定されていると志望意欲が高まる—マイナビ調べ
・新社会人の86%が「テレワーク制度」を希望 「通勤時間を削減し、時間を有効活用したい」の声—学情調べ
・Z世代は就職活動で「楽しく働けるか」を重視 仕事のやりがいを求める傾向が強まる—VIDWEB調べ