エン・ジャパンが運営する人事・採用担当者向け情報サイト「人事のミカタ」は、従業員数299名以下の企業の人事担当者を対象に、2024年の「冬季賞与」についてアンケート調査を行った。
90%が冬季賞与を「支給する」と回答
冬季賞与を支給するか質問したところ、90%が「支給する」と回答した。
昨年と比較すると、「支給する」企業は8ポイント増加している(2024年:90%、2023年:82%)。
また、業種別で見ると、「メーカー」「金融・コンサル関連」「人材関連」は、「支給する」が100%という結果になった。
企業の約半数が、昨年より冬季賞与を増額
冬季賞与を支給予定の企業に、昨年と支給額に変動があるかを聞くと、48%が「増額した」と回答。昨年と比較し、増額した企業は17ポイント増加した(2024年:48%、2023年:31%)。
さらに、業種別で見ると、昨年よりも増額した企業が多かったのは「金融・コンサル関連」が100%、「不動産・建設関連」が79%、「人材関連」が75%と続いた。
増額した理由・減額した理由
昨年よりも増額した企業に対し、どのくらい増額したかを聞くと「3~5%未満」が27%で最も多い結果となった。
増額した理由は、「社員の意欲向上」が57%、「業績が好調」が56%と続いた。
一方、昨年よりも減額した企業に対し、どのくらい減額したかを聞くと「15%以上」が25%で最多となった。
減額した理由は、「業績不振」が76%で最も多い回答となった。
賞与支給に関しての悩み・課題
社員への賞与支給に関しての悩みや課題を質問したところ、トップは「社員への評価・賞与の査定基準への悩み」で42%が回答した。
「景気の上昇や回復を感じない」は47%
昨年と比較し、景気の上昇や回復を実感できているかを質問すると、「感じない」が47%(どちらかというと感じない:26%、まったく感じない:21%)、「感じる」は25%にとどまった(非常に感じる:2%、どちらかというと感じる:23%)。
業種別で見ると、景気の感じ方に大きな違いが見られる結果となった。
また、2025年に取り組みたい課題や展望について聞いたところ、「人材の強化(採用・育成)」が75%と最多となった。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査方法:インターネットによるアンケート
- 調査期間:2024年12月10~13日
- 調査対象:人事のミカタを利用する従業員数299名以下の企業
- 有効回答数:206社
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