登壇者

草深 生馬(くさぶか いくま)氏
株式会社RECCOO CHRO
2011年IBM Japanへ新卒入社。新卒採用と部門担当人事を経験後「組織を作る」時点に関わるべく2014年にGoogle採用チームへ転職。国内新卒採用プログラムのリード、MBA採用プログラムのアジア太平洋地域リードを兼任する傍ら、Googleの人事制度について社内研究チームを組織し、より多くの企業・社会へ知見を共有すべく、人事制度のコンサルテーションや講演を実施。2020年春より株式会社RECCOOにてCHROを務める。
採用マーケティングが採用成功へのカギ
まず話を始めたのは「企業が採用活動に力を入れるべき理由」だ。
「採用活動の大目的は組織の持続的な成長です。組織が成長するためには、必要な人材の確保はもちろん、新たにメンバーが加わることによる組織の活性化が欠かせません」(草深氏)

なお、採用には新卒採用と中途採用があるが、RECCOOでは新卒採用支援に注力しているという。「新卒採用のほうが優秀人材の獲得の再現性が高い」というのがその理由だ。

ここで草深氏は、セッションを視聴している人に、「自社で活躍できる優秀な人材は採用できていますか」という質問を投げかけた。「ターゲットとする優秀な人材になかなか出会えない」「会えたとしても入社まで至らない」といった悩みを抱える企業が多いという。
講演では、新卒採用の難度が高まった背景として、学生が企業の知名度を重視する傾向を強めたデータを紹介している。今まさに就活中の26卒は、65%が企業の知名度を重視しているとのこと。

「こうした背景から、ブランド力で勝負できる一部の企業以外は見向きもされなくなっているのが現状です。こうした状況ゆえ、優秀な人材の採用を成功させるための工夫が求められており、そのカギになるのが採用マーケティングの考え方です」(草深氏)