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HRzine Day 2025 Winter セッションレポート | #11(AD)

元Google採用責任者が語る採用マーケティング〜最新データと企業事例から考える採用競争力の高め方〜

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採用マーケティングの実行戦略はこう進めていく

 続いて草深氏は、採用マーケティングの実行戦略(認知→興味→応募→選考→内定承諾)に話を進めた。

 「学生からの『認知』を獲得するにはまず、どのようなチャネルを選定するかが重要になってきます。その際のポイントは、学生を認知と好意度のマトリクスで分類し、狙う層に応じたチャネルを選択することです。具体的には、潜在層向け、準顕在層向け、顕在層向けでチャネルが分かれてきます」(草深氏)

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 たとえば、認知はしているものの、まだ応募するほど好意度が高まっていない就活生(準顕在層)に対しては、彼ら彼女らのニーズを捉えた魅力的な採用コンテンツを用意することで、「興味」を喚起し、エントリーまで導いていく必要がある。コンテンツとしては、会社説明会や夏インターンシップ、秋冬インターンシップなどがよく展開されている。

 ここで草深氏は、ある金融系企業が設定した夏インターンシップを事例として紹介した。学生の興味を喚起するためのポイントは、夏インターンシップに関する「学生のニーズ」と「自社独自の強み」を掛け合わせること。そこでその企業では、「業務体験ワークを通じて企業理解を深めたい」という学生のニーズを満たすことを目指し、チューター社員といっしょに実在企業について徹底的に調べ、提案まで行う法人営業体験ワークを実施した。

 その企業が掛け合わせた自社独自の強みは、金融の枠に捉われない取り組みや、挑戦者を歓迎する社風であった。前者に関しては、銀行の存在価値とお客様と向き合う業務の醍醐味を感じてもらえるように仕立てを工夫。後者についても、期間中チューター社員が相談相手として伴走し、実務に近い高難度ワークに挑戦する学生を支援していく仕組みを構築した。

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 「取り組みの結果、もともと課題感があった企業イメージの払拭・変容に成功し、金融業界に全く関心がなかった学生層を発掘することができました。学生のニーズを踏まえて、自社の強みを伝えていく。この構造を外さなければ効果が狙えるコンテンツがつくれることを証明した事例であったと思います」(草深氏)

 実行戦略の最後は、「選考」および「内定承諾」である。ここで、草深氏が提示したのは内定承諾に寄与することを尋ねたデータであった。トップ3にランクインしたのは、「選考で社員の人柄・雰囲気が掴めた」「選考までに出会った社員が魅力的だった」「選考で社員が自分のことを認知し、評価された」であった。ここから分かるのは、選考段階で接触する社員が与える影響が内定承諾に大きく寄与するということである。

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 この結果を踏まえると、リクルーター面談やフォロー面談を実施し、コミュニケーションを通じてアトラクトしていくことが効果的だといえる。面談設計の際は、適切なメンバーをアサインすることと、学生と適切な信頼関係を築くためのスタンスをインストールすることがポイントとなる。たとえば、適性検査の結果などを踏まえ、学生と属性が近い社員を面談にアサインすることで、学生は自分が働くイメージを持ちやすくなる。加えて、面談では中立的な立場を維持しながら、学生に寄り添うスタンスをとってもらう。こうすることで、フラットに学生の本音を聞ける関係性を築けるようになる。

 ここまでの解説を踏まえ、草深氏は採用マーケティングを次のようにまとめた。

 「ターゲットがどんなニーズを持っているのか。それに対して自社が持っている武器の中でどれが一番効果的なのか。競合と比較したうえで何をアプローチしていけばよいか。それらをじっくり考えて、ぶれずに取り組み続けることで、ターゲット学生を入社に導けるはずです」(草深氏)

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この記事の著者

袖山 俊夫(ソデヤマ トシオ)

上智大学法学部卒。上場企業に入社し、宣伝部に在籍。その後メディア・コーディネーターとして独立。以来、多くのフリーランススタッフと案件ごとにユニットを編成し、大手新聞社グループ各社が発行する媒体のコンテンツ制作をハンドリングする。現在は、執筆業に専念。経営やHR分野を中心に、企業経営者や人事責任者、大...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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