SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

直近開催のイベントはこちら!

HR×Data Forum

2025年5月27日(火)@オンライン

主要製品スペック一覧

人事業務の効率・確度・精度を高めるために欠かせないHRテクノロジー。その主な製品の機能を分野ごとに比較できる資料群です。製品検討の参考資料としてご活用ください。

eラーニング・LMS<br>主要製品スペック一覧 2024

eラーニング・LMS
主要製品スペック一覧 2024

その他のスペック一覧

人事労務管理システム<br>主要製品スペック一覧 2023

人事労務管理システム
主要製品スペック一覧 2023

タレントマネジメントシステム<br>主要製品スペック一覧 2023

タレントマネジメントシステム
主要製品スペック一覧 2023

HRzine Day 2025 Winter セッションレポート | #8

三井化学のタレントマネジメントと人事組織の変遷 数千名の社員がグローバルで活躍できる未来へ

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena

 企業の持続的な成長には、経営戦略と人材戦略の連動が不可欠とされる中で、いかに全社的なタレントマネジメントを実現するか。三井化学株式会社は、10年以上にわたり経営戦略と連動した人材戦略の変革に取り組み、選抜型タレントマネジメントの確立を経て、現在はHRテクノロジーを活用した包括的タレントマネジメントへと進化を遂げている。2025年2月開催の「HRzine Day 2025 Winter」では、同社グローバル人材部長の小野真吾氏が登壇し、その変遷と今後の展望を語った。

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena

経営戦略と人材戦略の連動、「VISION2030」に向けた取り組み

 三井化学は、連結売上高約2兆円、従業員数約2万人を擁するグローバル企業だ。国内外に165のグループ会社を持ち、海外売上高比率は約50%に達する。

 同社は1912年の創業以来、石炭化学からスタートし、現在はライフ&ヘルスケア、モビリティ、ICT、ベーシック&グリーンマテリアルズの4領域を展開。近年はESGを軸に、CO2排出削減や環境負荷低減、プラスチックごみ問題などの課題解決に取り組んでいる。

 「この10年でグローバル化が加速しました。2011年時点では海外従業員比率が24%でしたが、2023年には約40%に。M&Aを通じて欧州やアジアに多くの拠点を展開し、海外市場への進出を強化しています」(小野氏)

小野 真吾氏

小野 真吾(おの しんご)氏

三井化学株式会社 グローバル人材部 部長(2025年2月時点)

三井化学株式会社にて、ICT関連事業の海外営業・マーケおよびプロマネジャーを経験後、人事に異動。組合対応、採用責任者、国内外M&A人事責任者、HRBPを経験後、人材戦略、キータレントマネジメント、後継者計画、グローバル人事システム導入、グローバルポリシー推進、HRトランスフォーメーション等に従事。2021年4月よりグローバル人材部長に就任し、グローバルレベルでHR機能の強化および指名・役員報酬制度、企業文化変革にも着手。 課外活動として、副業起業を16年前にスタートし、現在企業コンサルやHR人材育成、キャリア開発、セミナー、パネル、大学院での講義やコミュニティ運営などにも従事。経産省ISO/TC国内審議会委員、経産省CX研究会委員も応嘱。

 こうした急速な変化に対応し、長期的な成長戦略を描くために2022年に策定されたのが「VISION 2030」だ。

[画像クリックで拡大表示]

 三井化学は、自社の存在意義である「社会課題解決」に立ち返り、「ソリューション型事業モデル」への転換を掲げた。「VISION 2030」の策定から今日まで、従来の顧客ニーズに応える素材提供だけでなく、社会課題を見据えた新規事業の創出やM&Aを活用した成長戦略、さらにはDXを駆使したビジネスモデルの変革を推進している。

[画像クリックで拡大表示]

非財務指標は、企業の本質的な成長を測る物差し

 同社が特徴的なのは、財務指標と非財務指標を統合的に管理し、経営の意思決定に活用している点だ。

 「財務指標に加え、非財務指標を重視することで、持続的な企業価値の向上を目指しています。環境変化により財務指標は変動しますが、非財務指標は企業の本質的な成長を測る物差しとなるのです」(小野氏)

[画像クリックで拡大表示]

 その中でも人材戦略は、非財務指標の重要な要素の1つとして位置付けられている。

 「人材戦略を語る際には、明確なフレームワークが必要です。私たちは、『人的資本のAs Is』と『To Be像』とのギャップを埋めることを軸に、『人材ポートフォリオの変革』『従業員エンゲージメントの向上』『企業文化の変革』の3つの要素を基に戦略を組み立てています」(小野氏)

[画像クリックで拡大表示]

 経営戦略と連動し、適切な人材育成・配置を行うことで長期的な企業競争力を確保する狙いだ。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー


次のページ
グローバル人事組織の進化の過程

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena
HRzine Day 2025 Winter セッションレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

北浦 汐見(キタウラ シオミ)

都内のスタジオに勤務後独立。ポートレート、取材、料理撮影等、都内を中心に活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 優子(ヤマダ ユウコ)

神奈川出身。新卒で百貨店内の旅行会社に就職。その後、大阪に拠点を移しさまざまな業界・職種を経験してきたが、プロジェクトベースの働き方に魅力を感じて2018年にフリーライターに転向。現在はビジネス系取材記事制作を軸に活動しながら、チームで商品企画・開発にも挑戦中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena
HRzine
https://hrzine.jp/article/detail/6462 2025/04/11 08:00

Special Contents

AD

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

2025年5月27日(火)@オンライン

イベントカレンダーを見る

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング