学情は、企業・団体の人事担当者を対象に、26卒採用に関するインターネットアンケートを実施した。
26卒採用が「難しい」と回答した企業は8割超
26卒採用の難易度について質問したところ、「難しい」と回答した企業が51.0%となった。「やや難しい」の32.1%を合わせると、8割以上の企業が難易度が高いと感じていることが分かった。
自由記述のコメントでは、「学生数減、1人当たりエントリー数減、売り手市場のため辞退率が高い」「絶対的母数不足、早期化」「売り手市場の加速で、母集団の質量ともに低下している一方、採用手法も多様化している」「早期化の加速と長期化の進行、二極化が進んだ結果、さらに読みづらくなった」「理系人材の獲得が難しい」など、売り手市場や早期化を指摘する声が寄せられた。

26卒採用の難易度が高いことを受け、「20代通年採用」の実施企業は約半数
26卒採用の難易度が高いことを受け、既卒や第2新卒など20代を対象にした「20代通年採用」を「すでに実施している」と51.9%の企業が回答した。また、「検討している」と答えた企業は25.2%だった。新卒採用の難易度の高まりを受け、20代通年採用の導入に踏み切る企業や、導入を検討する企業が多いことが分かる。
前年同時期に調査した同アンケートでは、「すでに実施している」が57.3%、「検討している」は33.3%だった。今回はいずれも前年より減少したが、20代通年採用が広がる傾向は続いていることが分かる。

なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2025年6月18~30日
- 調査機関:学情
- 調査対象:企業・団体の人事担当者
- 有効回答数:735社
- 調査方法:Web上でのアンケート調査
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