パートナーズは、難関大学の在学生を対象に実施した「就職観に関する意識調査」の結果を公表した。
スケールアップ企業とは、すでに一定の事業基盤や実績を有しながら、急速な成長・拡張フェーズにある企業を指す言葉。スタートアップの創業初期段階を経て、製品・サービスが市場で受け入れられ、売上・顧客・人員の急拡大を伴う「第二の成長曲線」に入った企業群とも言える。欧米では「スケールアップ(Scale-up)」はスタートアップと並ぶ成長企業の一形態として認知されており、国内でも「スタートアップの次」に位置づけられる存在として注目が高まっているという。
スケールアップ企業に魅力を感じると評価した学生が7割強に
スケールアップ企業に対してどの程度魅力を感じるかを質問した結果、約75%の学生が「魅力に感じる」と回答した。
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学生の6割以上が、スケールアップ企業が就職先の有力な選択肢になると回答
今後、スケールアップ企業が自身や周りの同世代にとって就職先の有力な選択肢になると思うかという設問において、5段階評価で「5」または「4」を選んだ学生は全体の65%を占め、約7割がスケールアップ企業に対して一定の将来性や価値を見いだしている学生が多いことが分かった。
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学生の企業観に見る「安定と挑戦の両立」志向の顕在化
同調査からは、多くの学生がこれまで悩んできた「大手」か「スタートアップ」かという二者択一から脱却し、安定と挑戦の両立を求める傾向が明らかになった。その流れの中で、スケールアップ企業という第3の選択肢が、次世代の学生の間で存在感を高めている。
自身が働くうえで最も大切にしたい「就活軸」を聞いたところ、「安心感と挑戦機会のバランスが取れた環境が理想」という選択肢が最も多く選ばれた。
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これからは「自律的に変化を受け入れ、柔軟に対応できる組織文化を持つ企業」が強い
これからの時代にどのような企業が「強い」と感じるか質問したところ、「自律的に変化を受け入れ、柔軟に対応できる組織文化を持つ企業」が最多となった。
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安定した実績と信頼性を持ちつつ、制度や働き方を柔軟にアップデートできる企業が魅力的
企業環境について「魅力的」だと感じるものを聞くと、「安定した実績や信頼性を持っている」が最も多く、次いで「社員の声をもとに制度や働き方がアップデートされている」「働く場所や時間に柔軟性がある」といった項目が並んだ。「安定」と「柔軟さ」の両立こそが、学生にとっての「魅力的な企業像」だと明らかになった。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査日:2025年7月
- 調査人数:400名
- 調査対象:2025年7月時点において、一般的に偏差値60以上の学部を有する大学の中から、調査会社が実施可能な範囲で選定した大学に在籍する大学1~4年生
- 調査会社:ガロア
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