LASSICは、同社が運営する「テレワーク・リモートワーク総合研究所」にて、「リモートワークによって退職を思いとどまった理由」に関するアンケート調査を実施した。
約半数が、リモートワークだからこそ「退職を思いとどまったことがある」
リモートワークができる(できている)ことを理由に、退職を思いとどまったことがあるか聞いたところ、「ある」と約半数の49.8%が回答した。
その具体的な理由を聞いたところ、全体に共通して最も大きな理由となったのは「通勤時間がないから」だった。また、「飲み会がない」「MTG以外顔を合わせなくて済む」といった、対面コミュニケーションに関する理由も上位に入っている。リモートワークは、人間関係のストレスを軽減する効果を発揮していると推察できる。
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全体の回答
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性別による回答の違い
男女別で見ると、女性の場合は「長時間、人に会うと疲れてしまう」という声が多く、「気疲れ」に対するアプローチが退職抑制のポイントとなりそうだという。
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女性の回答
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対して男性は、「上司が帰らないから残業という思考が不要になった」と答えた人が多く、業務効率向上や拘束感の緩和を重視していることが分かる。
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男性の回答
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年代による回答の違い
年代別で見ると、20代は「朝ぎりぎりまで寝ていられるから」と答えた人が最も多く、「通勤時間がないから」がほかの世代よりも高い。
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20代の回答
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一方、30代と40代では「子育てと両立できる」が4位に入った。「自分時間」を重視する若手と、「家庭時間」を重視する中堅、という差異がうかがえる。
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30代の回答
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![40代の回答[画像クリックで拡大]](http://hz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/7167/6.png)
40代の回答
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50代と60代は「通勤時間がないから」がほかの理由より群を抜いている。しかし、「特にない」と回答した人の多さが、ほかの世代に比較して突出して高い数字となっている。
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50代の回答
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60代の回答
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2025年5月23〜28日
- 調査対象:全国20〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1005名
- 調査方法:インターネット調査
- 出典元:LASSIC
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