AI搭載タレントマネジメントシステムがもたらす変化
ここからは、同社が提供するタレントパレットの具体的な機能と活用事例が紹介された。
タレントパレットはリリースから間もなく10年を迎え、生成AIを搭載したタレントマネジメントシステムだ。エンタープライズ企業を中心に導入が進んでいるという。
AI技術がタレントマネジメントシステムに組み込まれたことで、何が実現されているのか。望月氏が挙げたキーワードは「推進スピードの向上」だ。
「タレントマネジメントは、採用の強化、人材の配置・育成、健康経営など、さまざまな分野にまたがっています。これらを一気に実現するのではなく、ステップを着実に踏みながら活用の深度と幅を広げていくことが重要です。そのプロセスをAIが大きく後押ししてくれます」(望月氏)
これについてまず望月氏は、分散していた人事データを統合基盤に集約することで何が見えるようになるのか、そして可視化・分析においてAIがどのように機能するのかを示した。タレントパレット上で人事データを一元化することで、組織図の可視化、残業時間と評価の相関分析、ハイパフォーマーの特定などが可能となる。
「近年ではさらに、AIによる職務経歴書の自動生成、400種類以上の職種に対応したスキルタクソノミーに基づくスキルタグの自動付与、自然言語による人材検索、蓄積データの分析・可視化、評価フローの効率化まで実現しています」(望月氏)
一方、評価領域においては、目標設定の曖昧さや、評価バイアス・主観性による納得度の低さが課題となりがちだ。こうした課題に対応するため、AIによる目標設定時のアドバイス機能や、評価者へのフィードバック支援機能が強化されている。自社の評価制度や企業文化を尊重しながらプロンプトをチューニングし、AIの精度を高めている点が特徴だ。
その成果として、大手運輸会社では、評価後の納得度調査において、社員の納得度が平均10ポイント向上したという。
さらに、リアルタイム音声機能を活用し、AIと対話しながらロールプレイング形式で評価フィードバックを練習できる、没入型のAIトレーニング「AIトークトレ」も登場している。


