これから始まる28卒のキャリア形成活動。情報収集はハイブリッド化
セッションの終盤では、これからインターンシップなどキャリア形成活動が本格化する2028年卒の学生の最新動向が紹介された。過去のデータから、キャリア形成活動の応募開始は6月がピークとなり、参加開始は夏休みに入る8月がピークになる傾向があるという。
2028年卒の学生に対し、どのような方針でプログラムに参加するかを調査したところ、「広く興味、関心を持って参加したい」が48.0%、「どちらかといえば広く興味、関心を持って参加したい」が34.0%となり、合計して8割以上の学生が幅広い関心を持って参加したいと考えていることが明らかになった。
参加希望社数を見ると、平均で7.9社のプログラムに参加したいと考えているという結果が出た。10社以上を希望する学生の割合も34.4%に上った。一方で、現時点で応募を決めているプログラムの社数は平均2.4社にとどまっており、この差分である5.5社がこれから学生が探していくプログラムの数となる。長谷川氏は、「学生のキャリア形成活動はまだ始まったばかりであることが読み取れる」と述べた。
しかし、多くの企業のプログラムの中から参加先を探すのは容易ではない。学生の悩みとして「自分に合う業界、企業がわからない」「企業やプログラムが多すぎて選べない」といった項目が上位に挙がっている。
これらの悩みを解消するため、学生はオンラインでの情報収集に加えてインターンシップ等に関する合同説明会を積極的に活用しており、インターネットでは分からない情報を得る場として重宝されているという。
ミスマッチ防止と中長期的な活躍・定着のために
長谷川氏は最後に、入社後のミスマッチ防止と中長期的な活躍・定着に向けて、企業が持つべき視点について語り、セッションを締めくくった。
「企業は、採用との接続のみならず、学生のキャリア形成という重要な側面を意識しながら、プログラムを通じて学生と長期的・継続的な接点を持つことによって、選考面接という短い時間だけでは難しいコミュニケーションによる深い相互理解につなげることが重要だと考えております」(長谷川氏)
就職活動のピンポイント化が進む中で、その前段となるキャリア形成活動は学生にとって視野を広げる重要な機会だ。企業は、単なる採用活動の前倒しとしてではなく、定義改正のルールを正しく理解し、学生のキャリアを支援して相互の深い理解を築くための場としてインターンシップなどを活用していきたい。

