SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

直近開催のイベントはこちら!

HRzine Day 2026 Winter

2026年2月5日(木)@オンライン

主要製品スペック一覧

人事業務の効率・確度・精度を高めるために欠かせないHRテクノロジー。その主な製品の機能を分野ごとに比較できる資料群です。製品検討の参考資料としてご活用ください。

eラーニング・LMS<br>主要製品スペック一覧 2024

eラーニング・LMS
主要製品スペック一覧 2024

その他のスペック一覧

人事労務管理システム<br>主要製品スペック一覧 2023

人事労務管理システム
主要製品スペック一覧 2023

タレントマネジメントシステム<br>主要製品スペック一覧 2023

タレントマネジメントシステム
主要製品スペック一覧 2023

生成AIで変わるピープルマネジメント | 第3回

調査で明らかになった、目標設定・評価における生成AIの活用事例と使い方の共通項

  • Facebook
  • X
  • note
  • hatena

 前回は、管理職にとって最も重要でありながら最も難しい「メンバー育成」に生成AIがどのように活用されているかを見てきました。1on1や面談前の準備において、過去の対話の整理やメンバー個々に合わせた関わり方の検討に活用されており、対話の質向上や心理的負担の軽減といった変化を感じている管理職がいることも分かりました。第3回では、マネジメント業務の中でメンバー育成の次に生成AI活用頻度の高かった「目標設定」と「評価」(※)の場面で、具体的にどのように使われているかを確認します。

  • Facebook
  • X
  • note
  • hatena

(※)リクルートマネジメントソリューションズ「生成AIとマネジメントに関する調査(2025年)」より

目標設定・評価で活用されている背景

 目標設定や評価は、管理職にとって必須のマネジメント業務であり、組織の成果創出とメンバー個人の成長の双方に直結する重要なプロセスです。一方で、目標の妥当性や公平性の担保、納得感のある評価・フィードバックの実施など、判断の難しい領域でもあります。

 目標設定では、職責や等級を踏まえながら1人ひとりの目標水準が適切かを見極める必要があり、評価においても結果が処遇にも影響するため、慎重な対応が求められます。こうした背景から、思考整理や判断の補助として、生成AIの活用が進んでいると考えられます。

目標設定における具体的な活用例

 では具体的にどのように活用されているのでしょうか。まずは目標設定の場面から見ていきます。調査結果を見ると、生成AIの活用は大きく3つの目的に整理できます。

  1. 客観的な視点を入れ、目標の偏りや過不足を防ぐ「目標の妥当性の確認」
  2. 達成基準を明確にし、分かりやすくする「目標の具体化・言語化」
  3. メンバー個人の過去や現在の状況、志向を踏まえた「個人特性に合わせた目標設計」

 それぞれの目的に応じて、次のような活用が見られました[1]

[1]: いずれも「生成AIとマネジメントに関する調査(2025年)」より、実際に生成AIを活用している管理職の自由記述回答結果。

AIは過去のデータや行動パターンを分析し、目標達成の可能性を客観的に評価します。たとえば、営業目標を設定する場合、AIは過去数年間の売上データ、顧客の購買傾向、市場の季節変動などを分析します。これにより、単なる希望的観測ではなく、現実的な数値目標を設定できます。(1に該当)

それぞれの部下たちとの面談で各自の目標を立てさせ、その後の面談の前に生成AIに無理のない目標か、あるいは目標が低すぎないか、また勤続年数を含めた経験など判断評価してもらい、整理してもらい、偏りがない目標かどうかを判断してもらう。(13に該当)

定量的な目標であれば数字を示すだけなので簡単で問題ないが、定性的な目標を与える場合はどうしても抽象的なものになってしまいます。それを避けるために生成AIを使用してより分かりやすい表現になるようにしています。(2に該当)

メンバーの目標設定においては、まず過去の業務実績やフィードバック内容をもとに、生成AIを活用して目標案のたたき台を作成しています。たとえば、定量的な成果指標(KPI)と定性的な成長目標をバランスよく含めた文案をAIに生成させ、そこから本人の意向や上司の方針を反映しながらブラッシュアップしています。また、他部署の目標事例をAIに要約・比較させることで、視野を広げた目標設定が可能となり、納得感のある目標策定につながっています。さらに、目標の表現を明確かつ測定可能な形に整える際にも、AIの言語補正機能が有効です。(123に該当)

AIは、ユーザーのスキルレベル、興味、キャリアプランに基づいて、個別化された目標を提案します。従来の目標設定は、往々にして画一的になりがちでしたが、AIは1人ひとりの状況に合わせたカスタマイズが可能です。(3に該当)

 こうした活用の背景には、目標設定に必要な情報の多さがあります。会社からの要求や過去の実績、メンバーの等級や本人の意向など、複数の情報を踏まえて判断する必要があるため、自分の視点だけではなく、生成AIを通じて客観的な視点を補完していると考えられます。また、AIに情報の整理や言語化を任せることで思考が整理され、より網羅的で納得感の高い目標設定につながっている可能性があります。

 こうした「情報整理」と「個別最適」の活用は、前回のメンバー育成の場面とも共通しています。

次のページ
評価における具体的な活用例

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
  • hatena
生成AIで変わるピープルマネジメント連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

井出 真理子(イデ マリコ)

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ HRMサービス推進部 サービス開発グループ

IT企業で法人営業や事業開発に従事した後、2025年リクルートマネジメントソリューションズに入社。新規サービス企画や調査業務を担当し、現在は360度サーベイを中心に、人材・組織開発領域における販促企画やサービス開...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • note
  • hatena
HRzine
https://hrzine.jp/article/detail/7818 2026/06/05 08:00

Special Contents

AD

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

2026年2月5日(木)@オンライン

イベントカレンダーを見る

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング