On Technologiesは、人事業務を担うAIエージェント「WorkOn」に、労務管理、勤怠管理、給与計算の3つの機能を追加したと発表した。同社はLegalOn Technologiesのグループ会社で、専門領域におけるAI開発を行っている。
労務管理機能は、従業員の入退社・組織・人事情報を一元管理。これまで複数のシステムやExcelなどに分散していた人事情報をWorkOnに統合し、すべての情報基盤として機能する。従業員情報の登録や組織図の作成・変更履歴管理、入社手続きの進捗管理など、人事の日常業務をWorkOn上で完結できる。
また、AIアシスタントと連携することで、社内規程や制度に関する問い合わせへの自動応答など、労務管理の基盤データをAIが活用する環境が整うという。
勤怠管理機能は、従業員による打刻・休暇申請から管理者による承認、36協定モニタリング、月次締め処理まで、勤怠業務の一連の流れをカバー。労務管理機能に登録された組織情報・勤務形態・会社カレンダーを自動参照するため、従業員ごとの勤怠ルールを別途設定する必要がない。個人の勤怠の締め作業状況はダッシュボードで一覧表示されるため、月末の「勤怠締めが完了していない従業員」を個別に確認・督促する手間を削減する。
また、36協定アラートにより、残業時間の上限接近をリアルタイムで把握し、法令違反リスクの早期対処を支援する。
締め処理が完了すると、勤怠データは給与計算機能へ自動連携される。これにより、毎月発生していた「CSV出力と別システムへのデータ入力」の作業が不要になるという。
給与計算機能は、勤怠・社会保険・手当など複数の情報が絡み合い、かつ法令に基づく正確性が求められる心理的負荷の高い業務。これを支えるために、勤怠データと人事情報を自動で引き継ぎ、計算から支払いまでの一連の流れをWorkOn上で完結させる。
勤怠管理機能で締め処理が完了すると、実労働時間・残業・休暇データが自動的に給与計算へ連携。担当者はCSVの加工・転記なしに計算を開始でき、「事前確認→計算実行→確定」のステップに沿って作業を進めることで、担当者のスキルに依存しない正確な運用が可能という。
計算確定後は、振込ファイルの作成・賃金台帳の出力をはじめ、給与確定後に発生する各種事務作業もWorkOn上で一括管理が行える。従業員は支払日に給与明細をWorkOn上で確認でき、過去の明細も含めて自分の報酬情報を把握できる。
なお、労務管理・勤怠管理・給与計算という3つの基幹業務を単一のデータ基盤上で統合したWorkOnでは、AIが業務データや従業員の状況を横断的に理解し、それぞれの業務プロセスに深く介在できる環境を実現。こうした設計により、以下のようなことが可能になるという。
- 給与・報酬に関する高度な分析・解説(労務管理・勤怠管理・給与計算)
- AIが、前月比・前年比での給与差分を検知し、税制や社会保険料の改定、残業時間の推移など、給与変動の要因を根拠とともに分かりやすく解説する。
- 雇用契約と実態の乖離を捉える高度なコンプライアンス・監査(労務管理・勤怠管理)
- AIが、従業員の雇用形態や労働条件、36協定などの各種ルールと、実際の勤怠データを横断的に照合し、勤務実態との乖離や潜在的な法的リスクを事前に検知する。
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