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落とし穴はこれで回避! Oracle DB 12c SQL基礎 弱点克服スクール | 第4回

単一行関数の使用による出力のカスタマイズ ~ 変換関数と条件式の使用方法


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汎用関数の問題(続き)

では続けて、次の問題も解いてみてください。

問3

次を確認してください。

結果を返す(実行エラーにならない)SQLをすべて選びなさい

  • a. SELECT NVL(comm,'No Data') FROM emp;
  • b. SELECT NVL(comm,0) FROM emp;
  • c. SELECT NVL2(comm,comm,'No Data') FROM emp;
  • d. SELECT NVL2(comm,TO_CHAR(comm),'No Data') FROM emp;

引数のデータ型を問う問題です。あまり気にしていないかもしれませんが、NVL関数に渡す第1引数と第2引数は、データ型が一致していなければいけません。comm列はNUMBER型、選択肢aの第2二引数'No Data'は文字型なので、実行時エラーになります。選択肢bは「0」という数値だから結果を返すので、正解です。

SQL> --選択肢a
SQL> SELECT NVL(comm,'No Data') FROM emp;
SELECT NVL(comm,'No Data') FROM emp
                *
行1でエラーが発生しました。:
ORA-01722: 数値が無効です。

SQL> --選択肢b
SQL> SELECT NVL(comm,0) FROM emp;

NVL(COMM,0)
-----------
      0
    300
    500
      0
   1400
      0
      0
      0
      0
      0
      0
      0

12行が選択されました。

NVL2関数の場合は、第2引数と第3引数が同じ型でなければいけません。結果として表示されるのは、第2引数と第3引数ですよね、「1つの列に一緒に表示する以上、データ型は同じにしておいてもらわないと困るよ」というエラーだと思えば納得するでしょ。

「比較する第1引数と第2引数の型は同じでなくていいのか?」そう言いたい気持ちはわかりますが、Oracleの気持ちになれば「同じにするのは、比較しようとしているあなたの責任。違うなら、一致しないわよって私は結果を返すだけだから」と考えていただければ、皆さんの記憶に残るのではないでしょうか。

SQL> --選択肢c
SQL> SELECT NVL2(comm,comm,'No Data') FROM emp;
SELECT NVL2(comm,comm,'No Data') FROM emp
                      *
行1でエラーが発生しました。:
ORA-01722: 数値が無効です。

SQL> --選択肢d
SQL> SELECT NVL2(comm,TO_CHAR(comm),'No Data') FROM emp;

NVL2(COMM,TO_CHAR(COMM),'NODATA')
----------------------------------------
No Data
300
500
No Data
1400
No Data
No Data
No Data
0
No Data
No Data
No Data

12行が選択されました。

NULLがらみの関数にはCOALESCEがあります。「引数として指定した複数の列の中で、最初に検出されたNULLでない値を戻す」関数です。COALESCEに限らず、関数は使えるだろう場面を想像できれば、覚えられると思います。

図5:COALESCE関数
図5:COALESCE関数

例えば、COALESCEなら、こんなのはどうですか?(すべての列のデータ型は同じとします)

SELECT COALESCE(email,会社電話,自宅電話,携帯電話,住所,'連絡先不明') AS 連絡方法 FROM 顧客情報

emailがわからない(値がNULL)ならば、会社の電話番号……がわからないならば自宅……がわからないならば……全部わからなければ(email列から住所列まですべての列の値がNULL)、「連絡先不明」と出力するというSQL文です。

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条件式

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この記事の著者

林 優子(ハヤシ ユウコ)

日本オラクル株式会社の教育ビジネスのスタートアップを全面的に支援し、バージョン5の頃からOracleに携わるベテラン講師として知る人も多い。Oracle認定講師を表彰するExcellent Instructorを連続受賞。1ランク上のITスペシャリスト育成を目標に、データベース分野にとどまらず「プレゼンテーション」、「ロジカルシンキング」などのトレーニングも手がけている。著書に『オラクルマスター教科書』シリーズ(翔泳社)、『プロとしてのデータモデリング入門』(SBクリエイティブ)など。その他、雑誌執筆、著書・メディア出演も多数。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://hrzine.jp/article/detail/105 2016/09/12 19:11

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