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HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

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人事労務管理システム<br>主要製品スペック一覧 2023

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トップエンジニアに聞く「現場で期待されているITスキル」とその学び方 | Linux編(AD)

まさに売り手市場のLinuxエンジニアを目指すなら知っておきたい学習方法4つのポイント(レッドハット 平 初氏インタビュー)

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Linuxを学び始めるならクラウドがおすすめ

 コンピュータの構成や動作といった基礎知識を理解する重要性は分かったとして、それらの知識がないとLinuxを全く扱えないわけではない。とにかくLinuxを学び始めてみるにはどうするとよいのだろうか。

 数年前まで、Linuxを体験するには「中古のパソコンにLinuxをインストールし操作してみる」のが定番だった。しかし、平氏はこの方法は勧められないという。「中古パソコンにLinuxをインストールするにしても、インストールが成功しないと使えません。本当の初心者はインストールで挫折して、その先に進めない可能性もあります。インストール方法を学ぶことがLinux学習の本質ではないはずです。また、古いパソコンでは、何らかの機能が使えないなど細かな制限が生じる懸念もあります」(平氏)

 今はもっといい方法があるという。クラウドサービスを使うのだ。「クラウドサービスなら契約すればすぐに使えるし、無料期間や無料枠があるAWS(Amazon Web Services)などのクラウドプロバイダを選べば、学習用なら無料枠の範囲で収まる」(平氏)からだ。クラウドプロバイダにより利用できる製品や価格に差があるものの、Linuxを試すなら大きくコストはかからない。課金が生じたとしても、中古パソコンを買うよりずっと安く済む。さらに、手っ取り早く実習に取りかかれるというメリットもある。

 「使える」環境を手にしたら、参考書を片手にLinuxを操作してみるのもいいだろう。平氏の著書『できるPRO Red Hat Enterprise Linux 7』は実習にオススメだそうだ。

Red Hat社が開発・提供するLinuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux」を一定期間、AWS上で無償利用できる(リンク)
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AWSの仮想マシンサービス「Amazon EC2」に750時間の無料利用枠でRHEL(Red Hat Enterprise Linux)が使える(リンク)
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実践力をアップできる資格やトレーニングを利用しよう

 Linuxを学習する上での大事なポイントについて、平氏は「コマンドやコマンドのオプションを暗記することよりも、それらを調べる方法を身につけること」だと強調する。コマンドやコマンドのオプションは製品やバージョンにより違う場合があるため、必死に暗記してもあまり意味がないからだという。それよりも「データをバックアップするための設定や、システム障害の原因探索など、業務でなすべきことを達成するためのプロセスを経験し、身につけるほうがよいです」(平氏)。つまり、実務で本当に役立つ力、実践力だ。

 ただし、日頃そうした業務に就いていなければ、それらを経験するのは難しいだろう。そうした場合に利用できるのが、資格やトレーニングコースだ。レッドハットも技術者認定資格トレーニングを提供している。

 レッドハットの技術者認定資格は、実践力重視となっているのが特徴だ。最も初級の資格である「Red Hat認定システム管理者(RHCSA)」でも、試験は実技である。障害を起こしているRed Hat Enterprise Linuxシステムを直していくというシナリオの中で、CPUやメモリに負荷をかけているプロセスを特定したり、ディスクのパーティションを操作したりといった技術が問われる。また、こうした課題に取り組むときには、先述したようなコンピュータの基礎知識は不可欠になる。平氏は、上位の資格「Red Hat認定エンジニア(RHCE)」の試験に、異なるバージョンで3回合格しているそうだ。

 技術者認定試験に対応したトレーニングも当然ながら実践重視だ。ここでコンピュータの基礎知識を深めつつ、実践力を培うことができるという。例えば、初心者やWindows管理経験者向けコース「Red Hatシステム管理I」は、主要なコマンドラインの概念や企業の情報システムで使われるツールについて学習し、Linuxシステム管理者の実務がこなせるレベルになることを目標としている。実践を重視しているのは、エンジニアの視点から見て「知っている」と「経験している」には大きな違いがあるからだ。平氏も「どちらも同じく『できる』かもしれませんが、手を動かして目的を達成することを経験していると、現場で作業するときの自信が違います」という。

「手を動かして目的を達成することを経験していると、現場で作業するときの自信が違います」(平氏)
「手を動かして目的を達成することを経験していると、現場で作業するときの自信が違います」(平氏)

 最後に平氏は、これからLinuxスペシャリストを目指す人へこんなメッセージを寄せてくれた。

 「技術書や参考書を読む前に、まずはLinuxに触れる時間を増やすことからスタートしましょう。パブリッククラウドサービスを利用するもよし、Raspberry PiでセカンドマシンをLinuxにするのもよし。とにかく、Linuxと常にふれあうことで理解度が高まってきます。包丁を普段触らない料理人のフルコースを食べたいですか? ゴルフの正しいグリップ方法やスイング方向を頭で理解していたとしても、腕が正しく動いてくれるかは別です。基礎知識の上に実践を重ねることで、実際の現場で力を発揮できるようになります。Linuxスキルがあればキャリアに有利に働くことでしょう。ぜひLinuxを学んでみてください」(平氏)

Linuxエンジニアの価値についてもっと知りたい方は

RED HATトレーニング

 レッドハットが提供するトレーニングや認定資格のWebサイト「RED HATトレーニング」では、Linuxエンジニアの強み・価値や、レッドハットのLinuxトレーニング・認定資格について語られたセミナーレポート「Red Hat Certified Professional Day 2016」を公開中。Linuxを始めとするオープンソースソフトウェアの現状から事例、取得者の声までをご覧いただけます。

▶ RED HATトレーニング

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Onlineの取材・記事や、EnterpriseZine/Security Onlineキュレーターも担当しています。 Webサイト:http://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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