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インタビュー | 採用広報・採用マーケティング

社内のエンジニアが社外に情報発信してくれる「採用広報」の空気はなぜできたか――リクルートテクノロジーズ 広報 松尾奈美氏《後編》

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 エンジニア採用に向けた採用広報(採用PR)には、大きく分けて「内部広報」と「外部広報」の2つがあると言う、株式会社リクルートテクノロジーズの松尾奈美氏(企画統括本部 経営企画部 広報コミュニケーショングループ グループマネジャー)。前編では主に内部広報を取り上げ、社外に向けてPRを始める前に実行しておくべき組織内部の施策を語ってもらった。この後編では、外部広報を実施していく上でエンジニアから協力を得る方法や、外部広報の目的設定といった話を伺う。

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本記事の前編はこちらから。

エンジニアに社外へ発信してもらうには

――現在では積極的に社外へ発信されている御社のエンジニアですが、最初はどうだったのですか。

 最初の1人は大変でした。ぜひ社外で登壇してきてほしいというデータサイエンティストがいまして、その人にお願いをしたのですが、あまり前向きではありませんでした。そこで、弊社の社長以下、役員も資料作りのフォローや講演の練習など「伴走」をして、いわば社を挙げて送り出しました。

 その後、マネジャーや役員といった上の人間から講演などに出てもらい、「話の型」を作りました。そして「こういう型なら話せる」という人に引き継ぐようにしたのです。やはりマネジャーや役員は話が得意ですから。これで、現場の人たちも登壇しやすくなりました。

 しかし、外部の大きめなメディアやイベントなどには、役員などの名の通った人やキャッチーな成果を出したメンバーばかりに声がかかりがち、というのが実際のところです。メディアなどから獲得した講演枠の一部をメンバーに回すといったこともしますが、若手は機会がずっと限られてしまう。また、若手同士でも「あの人が出るなら自分も出たい」ということがあります。

 そこで、若手には自社ブログに寄稿してもらうなどしています。ところが、そうして若手が書いたブログ記事が反響を呼び、はてブでマークが600もつくことがあったりするんですね。すると「新人、すごいな」みたいなことが起き、「負けてられないぞ」と切磋琢磨が始まる。よい刺激になっています。

松尾 奈美氏
松尾 奈美(まつお・なみ)氏
株式会社リクルートテクノロジーズ 企画統括本部 経営企画部 広報コミュニケーショングループ グループマネジャー。
新卒でリクルートに入社後、一貫して経営企画、採用、広報といったスタッフ領域を担当。年間100名を超えるエンジニアを採用する組織のマネジャーを2年経験し、現在に至る。インナーコミュニケーション活性と社外PRを通じて、エンジニアがよりイキイキと活躍できる組織づくりと会社の魅力を発信することの「両輪」を担う。

――なるほど。1人が発信すれば他のエンジニアが刺激を受けるきっかけを生み、さらに発信するエンジニアが増えていくと。

 キーワードは「ボトムアップ」や「現場発」だと思っています。エンジニアのことはエンジニアがいちばん詳しいわけですから、いかにして彼らのやりたいと思っていることを引き出すか。そして、引き出した先にいかにして場を作るかが、コーポレートスタッフの役割だと思っています。

 我々の組織は広報コミュニケーショングループというのですが、コミュニケーションと入っているのは、エンジニア組織にとってソフト面でのサポートやフォローが大事だという思いがあるからです。

――トップダウンではなく、コミュニケーションを通じて現場に空気を作るわけですね。

 「この人が出たのだからあなたも出ようよ」と頼むよりも、「出たあの人は格好いいよね」と話すとよいと思います。リクルートには、人から言われて動くということが避けられがちという風土もありますので(笑)、うまく出るように雰囲気を醸成することが肝だと思っています。このチューニングは、内部でも頻繁に議論しています。「これだと言いすぎだね」とか「これだと直接的すぎるよね」みたいに。あくまでボトムアップで、社外に出て行く気持ちを引き出すことに注力しています。

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この記事の著者

市古 明典(IT人材ラボ ラボ長)(イチゴ アキノリ)

1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、資格学...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

八鍬 悟志(ヤクワ サトシ)

都内の出版社に12年勤めたのちフリーランス・ライターへ。得意ジャンルは労働者の実像に迫るルポルタージュと国内外の紀行文。特にヒンドゥ教の修行僧であるサドゥを追いかけたルポルタージュと、八重山諸島を描いた紀行文には定評がある。20年かけて日本百名山の制覇を目指しているほか、国内外を走るサイクリストとし...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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