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2024年2月1日(木)12:00~17:40

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人事業務の効率・確度・精度を高めるために欠かせないHRテクノロジー。その主な製品の機能を分野ごとに比較できる資料群です。製品検討の参考資料としてご活用ください。

人事労務管理システム<br>主要製品スペック一覧 2023

人事労務管理システム
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インタビュー | エンジニア育成

開発組織が成長し続けるための4つのバリューと「自走する新卒エンジニア」を育てた研修の思想とは――DMM.com 松本勇気氏、大久保寛氏《前編》

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 エンターテインメント・コンテンツ配信から、金融、通信・インフラまで多彩なビジネス展開で急成長を続けている合同会社DMM.com。同社では2018年秋以降、技術開発における新たな指針として「DMM TECH VISION」を発表。同ビジョンを打ち出した同社 CTOの松本勇気氏の下で、業務領域の急速な広がりに向けて、高いモチベーションを持って挑戦するエンジニアの育成に力を注いでいる。本記事ではその取り組みの方向性や内容について松本氏と、同社 ITインフラ本部 人事総務本部 コーポレート室 大久保寛氏に聞いた。今回はその前編として、「DMM.comのテックカンパニー化」を強力に進める同社の教育理念や、主に新人教育のカリキュラムなどについて尋ねる。

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開発組織の行く先を共有するための「DMM TECH VISION」

――「DMM.comのテックカンパニー化」というミッションの実現に向けて発表された「DMM TECH VISION」のあらましを、まずは詳しくお聞かせいただけますか。

松本勇気氏(以下、松本):もともとDMM.comというのは何でもありだし、ともすればどこに向かっているのかわからないくらいの勢いが成長の原動力でもありました。しかし、これだけの規模になってくると、やはり「自分たちのミッションは何か」を社内で共有できないと継続的な成長は難しい。そこで開発組織に対して、我々はどこに向かっていくのかを明確に示したいと考えて、僕のCTO就任を機に2018年10月に作成したのがDMM TECH VISIONです。

 ここで重要な考え方は、「当たり前を作り続ける」ということです。その時代ごとに、開発に携わっている技術者ならば当たり前と言われるテクノロジーやノウハウを会得し、使いこなせるようになる。この先の未来はいろいろなものが登場して、我々が使うツールも技術も、そしてユーザーも変わっていきます。そうした新しい動きに常に的確にキャッチアップしていける新しい会社にしていこうというのが、このビジョンの基本なのです。

松本 勇気氏
松本 勇気(まつもと ゆうき)氏
合同会社DMM.com CTO。
2018年10月11日より合同会社 DMM.com CTO(最高技術責任者)に就任。2018年8月まで株式会社Gunosyにて執行役員 CTOおよび新規事業開発室室長。Gunosy創業直後に入社。これまでニュース配信サービス「グノシー」「ニュースパス」などの立ち上げから規模拡大、また広告配信における機械学習アルゴリズムやアーキテクチャ設計を担当し、幅広い領域の開発を手がける。新規事業開発室担当として、ブロックチェーンやVR/ARといった各種技術の調査・開発を行う。2019年5月よりDMM GAMES CTOを兼任。

――ビジョンの展開として、「DMM.comが目指す3年後の理想像」というのを掲げていますね。

松本:DMM TECH VISIONを今後実践していく上で、大切にしてほしい4つのバリューを設定しました(下図参照)。その中でエンジニア育成・教育に大きく関係しているのが、「MOTIVATIVE(意欲的)」です。これはいうなれば、「自分の仕事の意義がわかる環境を作っていこう」ということ。「意義」というのは、自分の作ったソリューションが社会にどんなインパクトがあるかだけでなく、エンジニア自身が各自どんなキャリアを描いていくのかといった、技術者本人のやりがい、働きがいのような部分までを含んでいます。

DMM.comの4つのTECH VALUE
DMM.comの4つのTECH VALUE
[画像クリックで拡大表示]

 また、マネジメントというのは「個人と組織の統合」だと考えています。それを前提に、モチベーションというものにどう向き合っていくかを、人材育成を考えるときの軸に据えたのです。

――エンジニア育成というと、つい「売れる製品やサービスが作れるか」「収益につながる仕事ができるか」などに目が向きがちですが、エンジニア本人が自分の仕事の意義を感じられるかという点に着目しているのですね。

松本:はっきりと言えるのは、「DMM.comにいることで、個人として成長できないといけない」ということです。成長できるからこそ初めてモチベーション高く働けるし、モチベーションが高いから、良いアウトプットができるというのが一番大事な考え方です。僕がCTOに就任して以来、人材育成に関しては非常に手厚くさまざまな環境を用意してきました。

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この記事の著者

工藤 淳(オフィスローグ)(クドウ アツシ)

出版社や制作会社勤務の後、2003年にオフィスローグとして独立。もともと文系ながら、なぜか現在はICTビジネスライター/編集者として営業中。 得意分野はエンタープライズ系ソリューションの導入事例からタイアップなど広告系、書籍まで幅広く。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

市古 明典(IT人材ラボ ラボ長)(イチゴ アキノリ)

1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、資格学...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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