同資料では、ロバート・ウォルターズ・ジャパン 代表取締役社長のジェレミー・サンプソン氏が「複数の側面で不確実性の高まりが懸念される一方で、国内の有効求人倍率は1.6倍前後をほぼ横ばいに推移し、少子高齢化社会による労働者不足は解消の兆しがなかなか見えません」と指摘。そのため、グローバル人材に対しての需要は引き続き高まっているという。
IT分野については、同氏は「5Gに期待が膨らむIoTに関連し、クラウドコンピューティング、人工知能(AI)、モビリティ(コネクテッドカー・自動運転)、医療テック、フィンテックなど、新興分野での人材採用の継続的な盛り上がりです。IT・通信・オンライン分野に従事する開発者、セキュリティ・スペシャリスト、エンジニア、コンサルタント、営業人材への引き合いは大変強くなっています。オンライン分野では特にスマホ決済サービスの開始が相次ぎ、金融出身者、アプリ開発者、セキュリティの専門性が高いなど多様な経験・スキルを備えた人材がこの分野に移る動きが見られました」と現状を解説。そのほか、次のような点をトピックとして挙げている。
- 業界内の人材需要トップ3:開発、テクニカルサポート、プロダクトマネジメント
- 役割の変化:AI、機械学習、ビッグデータが売上の源に
- デジタル変革の推進・ロボティックプロセスオートメーション(RPA)の普及
- AI・機械学習スペシャリストを巡る人材争奪戦:求人倍率6~10倍
- ビジネス経験のない新卒生(PhD)を採用する企業を散見
- 外国人材採用の増加:2019年転職:2018年より7ポイント増加