Thinkingsグループのイグナイトアイは、同社の採用管理システム「SONAR ATS」利用企業を対象に、「22卒新卒採用計画・インターンシップに関するアンケート調査」を2020年6月22日~2020年6月26日に実施し、その結果を7月10日に公開した。回答者数は118名。
(詳細な調査結果はこちら(PDF)からダウンロードできる)
同社では、今回の調査結果について以下のように伝えている。
新型コロナウイルスの情勢下においても、8割がインターンシップを実施予定。インターンシップが重要視されていることが明らかに
グラフ①より、22卒新卒採用人数について、回答者の過半数(53%)が「昨年度(21卒)と同程度」と回答し、新型コロナウイルスの影響などを受けた大きな変化は、現時点では見られなかった。ただし、「未定」も4割近く(36%)を占め、採用計画が確定していない企業も多いことがわかる。
また、グラフ②より、22卒向けインターンシップについて「実施予定だったが中止する」という回答は1件にとどまり、回答者の約8割(84%)がインターンシップの実施を検討している。コロナ禍で採用計画が不透明な中でも、インターンシップの実施が重要視されていることがわかった。
従来どおり、大学の夏季休暇を考慮し夏季に1dayインターンシップを実施する企業が多い傾向に
インターンシップを実施予定と回答した人に実施期間を聞いたところ、グラフ④から回答者の約7割(74%)が「1day」の日程を検討しているとわかった。また、「1day」を選択した回答者のうち、約半数が「1dayのみ」を検討、残りの約半数が「1dayとその他日程」を合わせて検討している。一方、インターンシップを実施予定の回答者のうち、2割(19%)が「1dayを実施せず2daysもしくは3days」を検討、「1dayを実施せず4days以上1カ月未満」は7%にとどまり、「1カ月以上」は0件だった。
また、インターンシップ実施予定、かつ実施時期が決まっていると回答した人に「インターンシップの実施時期」を聞いたところ、グラフ⑥から、8割以上(83%)が「8月もしくは9月を含む期間」での実施を検討していることがわかった。一方、「10月以降のみ」を検討している人は2割以下(16%)にとどまった。
これまでもインターンシップは大学の夏季休暇に合わせて開催されることが多かったが、本年度も同様の動きが見られた。ただし、新型コロナウイルスへの対応により大学側の夏季休暇スケジュールも変動しつつあり、企業には柔軟な対応が求められている。
新型コロナウイルスの影響を受け、多くの企業がオンライン化に踏み切る動きに。学生のインターンシップ体験を高めるため、各社のコンテンツ差別化が注目される
インターンシップを実施予定と回答した人に、22卒向けインターンシップの実施方法を聞いたところ、約半数(47%)が「対面とオンラインを併用して実施する」という結果となった。次いで、約4割(36%)が実施方法「未定」、約1割(11%) が「全て対面で実施する」を選択し、「全てオンラインで実施する」は約6%にとどまった。
また、全ての回答者のうち約9割(95%)が、昨年度(21卒)までにオンラインでのインターンシップ(部分的なオンライン活用も含む)を実施したことがないと判明。「オンラインでのインターンシップ経験がない」と回答した112名の約4割(44%)が、今年度(22卒)のインターンシップで初めてオンラインでの実施を検討している。
そのほか、「インターンシップで利用するツール名を、利用予定のものも含めて全て教えてください」という質問には、回答した企業43社のうち、Zoomと回答した企業が最も多く27社、次いで9社がMicrosoft Teamsと回答。「オンラインでのインターンシップ実施において、不安/課題/困っていることがあれば教えてください」という質問には、大きく「インターンシップのオンライン化の効果」「双方向性の実現」「グループワークの実施」「通信環境」「コンテンツ内容」「学生の体験の質を維持できるか」という6つのカテゴリに分けられる意見が集まった。