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シスコ「DevNet」とその資格が育むアプリ&ネット両利きエンジニアはITも社会も変えていく原動力

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2020/09/14 06:00

DevNet人材がこれからのビジネスにもたらす価値

――具体的にDevNet認定の知識が実務で求められるようなケースとは、どのようなものでしょうか。

山口:例えば、医療現場で、これまでは医師とコロナ患者が対面でコミュニケーションをとっていたところを、なるべく非接触な形に変えていこうということで、APIでWebexと連携して、病室の状況を医師が待機する部屋にリアルタイムで映し出すような取り組みは今年6月くらいには実装されていました。従来は「1年かけてやりましょう」と進めていたプロジェクトも、今は「明日にでも欲しい」というスピード感で進めなければならない状況になっていますので、さまざまなところでDevNet認定の知識が役立つ場面は増えていると思います。

山口 朝子氏
山口 朝子(やまぐち あさこ)氏
所属:パートナー事業、ストラテジックアライアンスビジネス開発部
役職:開発部長
2016年4月にシスコ入社。アライアンス、エコシステムパートナーでの営業、マーケティングを担当。DevNetの新規パートナーの開拓や既存のリセラーパートナーへの啓蒙、イネーブルメント、コミュニケーションなどを行う。

――DevNetの人材育成は早く進めないと、あっという間に人材不足に陥るかもしれません。

山口:そうなんです。NTT西日本グループで約200拠点の通信ネットワーク環境の構築から開通・運用サポート・修理をされているNTTフィールドテクノ様では、通信設備の維持管理業務からより付加価値の高い設備系 BPO事業へのシフトチェンジを推進する過程で、CML(Cisco Modeling Labs[1]) APIを活用した新たな研修プラットフォーム「バーチャルリモートラボ(VRL)」を構築されています。これによって、いつでもどこでも研修を受講できる環境が整い、Off-JT(学び)と OJT(実践)のサイクル短縮化につながったということで、「第9回日本HRチャレンジ大賞」のイノベーション賞を受賞されています[2]

[1]: 【参考】Webセミナー「Cisco Modeling Labs(CML)を使ってネットワークを学ぼう!」基礎編応用編DevNet編

[2]: 【参考】株式会社NTTフィールドテクノのDevNet活用事例

――DevNetを活用した事例がもうすでに生まれてきているのですね。

土屋:このような事例も含め、DevNetのコミュニティに参加することで、エンジニア同士の横のつながりが生まれ、そこから新しい気づきを得て、どんどんビジネスチャンスが広がっていくと、素晴らしいのではないかと考えています。

――DevNetに精通したエンジニアが社内にいることは、企業にとっても大きな価値になりそうです。

山口:はい。企業にとってDevNetの価値は、大きく3つあります。1つめは、企業がお客様にシステムを納品するまでの期間を短縮できるため、顧客満足度を高められること。2つめは、プログラミングで自動化されたものを導入・納品するため、ヒューマンエラーを圧倒的に減らし、新たな顧客提案に時間を使うことができ、企業の競争力の強化や利益率の向上につながります。3つめは、個人のエンジニアにとっては、優秀なDevOpsエンジニアになることで、自身の価値向上につながることです。

――エンジニアのキャリアアップの新しい道筋ができたと捉えることもできるわけですね。エンジニアの定着化の観点からも意義があることだと言えそうです。

山口:パートナー企業のなかには、DevNet人材の育成に力を入れることは、新たな人材獲得にも寄与するとおっしゃっているところもありますね。従来のようにアプリ側からの要請によってネットワークのコマンドを叩いて、ネットワークのバージョン管理や運用を行うというような業務だけではなく、DevNetの学習を深めることで、ネットワークの知識を身に付けつつ、コードによるインフラの自動化やネットワークとOSSを組み合わせたCI/CDなど、ソフトウェアの領域での技量を高めることができ、より競争力のあるエンジニアになれるという意味で、若い世代のエンジニアの職種としての魅力を高めることにつながるのです。


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著者プロフィール

  • 野本 纏花(ノモト マドカ)

    フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり・セルフブランディングにFacebookを活用しよう』がある。

  • 市古 明典(HRzine編集長)(イチゴ アキノリ)

    1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、2017年7月にエンジニアの人事をテーマとする「IT人材ラボ」を立ち上げ。2020年8月に人事全領域にテーマを広げた「HRzine」をスタートさせた。

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2020/09/14 06:00 /article/detail/2436
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