iCAREは、テレワークによる残業増加や疲労蓄積の抜本的なケアをサポートするため、企業向け健康管理システム「Carely(ケアリィ)」の過重労働機能のリニューアルを行った。
長時間労働を是正するためには仕事のタスク配分や業務内容の見直しが必要であり、該当従業員の上司が状況を把握することが重要。また、厚生労働省は、職場のメンタルヘルスケアにおいて、従業員自身のセルフケア、上司によるラインケア、専門家によるメディカルケアが基本であると提言している。
また、テレワークが急速に進む中、懸念として挙げられる残業時間の増加やそれに伴うメンタル不調者への対応が重要視されている。しかし、多くの企業では従業員の健康データがバラバラに保管されているため、健康診断やストレスチェックなどの企業のヘルスケアを実施したまま放置されている。このままでは、従業員に不調が起きてからの対応になってしまう。
そこでCarelyでは、従業員の健康データを一元管理するとともに、健康リスクが疑われる従業員の残業時間と心身の状態を上司に通知する機能を追加し、Carely上でラインケアまでカバーできるよう、過重労働機能をリニューアルした。
具体的には、残業時間の基準値を超える従業員を自動で抽出し、厚生労働省が推奨する「疲労蓄積度チェック」を一括送信できる。疲労蓄積度チェックは、身体面から精神面の疲労やストレス度合いを図る指標となる。
産業保健スタッフは、過去の残業時間の推移と、疲労蓄積度チェックの結果をもとに、細やかな保健指導や改善策を実施可能。また、健康診断やストレスチェックの結果などを適宜用いながら、従業員の健康状態を多角的に把握できる。