パーソルプロセス&テクノロジーは、4月の緊急事態宣言から約半年が経過した今、世の中のテレワークに関する意識がどのように変化しているのか、その意識・実態を把握するため、会社員400名(一般社員210名、部下のいる管理職190名)を対象に「テレワークに関する意識・実態調査」を実施。テレワークの現状についての調査結果を発表した。調査期間は2020年9月12日~9月13日。なお、ハイブリッドワークとは、テレワーク(オンライン)と出社(オフライン)を組み合わせた働き方のことを指す。
調査によると、ハイブリッドワークの人は、「ほぼ出社」「ほぼ在宅勤務」の人よりも「効率的に仕事ができている」と感じている人の割合が76.9%と高い結果となった。
「会社に対して愛着・信頼を感じている」と答えた人の割合は、ハイブリッドワークの人が72.3%で、「ほぼ出社」の人と比較して10%以上も高い結果となった。一方、「ほぼ在宅勤務」は51.0%と、他に比べて最も低い結果となった。
「社内の同僚や後輩、上司と円滑なコミュニケーションが取れている」においても、ハイブリッドワークの人が最も高く69.2%。「ほぼ在宅勤務」「ほぼ出社」よりもスコアが高い結果となった。
また、在宅勤務(テレワーク)により、パフォーマンスが上がったと感じる人が58.4%という結果になった。一方、管理職で部下のパフォーマンスが下がったと感じる人は55.8%と、約半数以上が部下の仕事ぶりに不満を感じているようだ。
テレワーク(在宅勤務)で、自身の生産性が上がった理由としては、「集中して作業をする時間が取りやすくなった(65.5%)」が最も多かった。次いで、「移動の時間が減った(63.2%)」「自分の裁量で仕事を進められるようになった(43.7%)」が続いた。
逆に、在宅勤務(テレワーク)で、自身の生産性が下がった理由で最も多かったのは、「社内の同僚や後輩、上司と円滑なコミュニケーションが取りづらい(51.6%)」だった。次いで、「テレワークで働く環境(仕事場)が整っていない(48.4%)」「仕事を進めるうえでの確認などが非対面なので難しい(33.9%)」となった。
また、テレワーク(在宅勤務)で部下の生産性が上がった理由としては、「集中して作業をする時間が取りやすくなった(62.3%)」「移動の時間が減った(49.1%)」「部下の裁量で仕事を進められるようになった(43.4%)」が挙がった。
一方、在宅勤務(テレワーク)で部下の生産性が下がった理由は、「社内の同僚や後輩、上司と円滑なコミュニケーションが取りづらい(52.2%)」「テレワークで働く環境(仕事場)が整っていない(41.8%)」「仕事を進めるうえでの確認などが非対面なので難しい(40.3%)」という結果となった。