マイナビは、2022年3月卒業予定の全国の大学3年生、大学院1年生を対象に実施した、「マイナビ 2022年卒大学生インターシップ・就職活動準備実態調査(これまでの活動の振り返り/10月の状況)」の結果を発表した。調査期間は2020年10月15日~10月31日で、回答数はのべ6001名(これまでの活動の振り返り調査:文系男子556名、理系男子1443名、文系女子535名、理系女子657名。2020年10月の状況調査:文系男子471名、理系男子1251名、文系女子482名、理系女子606名)。
10月時点でインターンシップに参加したことのある学生の割合は、2017年卒以降上昇を続けてきたが、2022年卒においては5.1ポイント減少し79.8%となった。一方、平均参加社数は4.5社と前年よりも1.3社増加した。積極的にインターンシップに参加している学生とそうでない学生で活動状況が二極化していると推察される。
これまでのインターンシップ参加状況の振り返りのため、4月から9月の期間に限定してインターンシップの参加状況を聞いたところ、「インターンシップに参加した」は65.9%と前年より13.7ポイント減少した。一方で「応募したが参加できなかった」は15.6%で前年より6.4ポイント増加、「応募しなかった」は18.5%で前年より7.3ポイント増加している。「応募したが参加できなかった」理由を聞いたところ、前年と同様に「選考に落ちた」が最も高く72.7%だったが、同調査より追加した「中止または延期になった」の回答が28.1%と次いで多かった。参加意思はあったものの、コロナ禍という特殊な環境下で参加できなかった学生もいることが明らかとなった。
インターンシップに参加する目的を文理別で比較したところ、最も高い項目は「どの業界を志望するか明確にするため」で、文理とも共通していた。一方で、文系学生は幅広い選択肢から志望企業を見つけることを示す項目(「視野を広げるため」「自分が何をやりたいのかを見つけるため」「自分の力を試すため」)が高い傾向にあるが、理系学生は特定の企業のことや自分の専攻と仕事の合致度を確かめることを示す項目(「特定の企業のことをよく知るため」「自分の専攻が社会で役に立つか知るため」)が高い傾向にあった。
「参加したことのある」インターンシップの形式の月別推移を見ると、いずれの月も「WEB」が7割を超えていた。大学が夏季休暇に入りインターンシップ活動が盛んになる8月から9月は、「対面」での実施がやや増加傾向となったが、10月で再び減少に転じた。