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特別寄稿 | 人事組織のつくり方

私はこうして人事部を立ち上げた――人事に求められている役割とは

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 筆者が在籍する株式会社エイチームは、この数年で人事組織を大きく変えてきました。それは、従業員が1000名を超えるほど会社の規模が大きくなるにつれ、人事の活動が複雑で多岐にわたるようになり、その組織を機動的かつ合理的にする必要に迫られたからです。本記事では、この人事組織の改革・改造を現場で主導した弊社の人事部長 中久木健大に、その背景・経緯から実際に取り組んだこととともに、人事組織のつくり方、人事に求められる役割は何かまで語ってもらいました。

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現在の人事部とこれまでの人事組織の変遷

中久木 健大氏
中久木 健大(なかくきけんた)氏
株式会社エイチーム 人事部 部長
2007年にSBヒューマンキャピタル株式会社へ新卒入社し、中途採用広告媒体営業に従事。2008年にソフトバンク株式会社に転籍し、人事キャリアをスタート。技術組織の人事担当として、各種人事制度運用、子会社の人事制度運営など経験。東日本大震災発生時に避難所への電波復旧プロジェクトの現地推進なども経験。その後、新卒採用担当としてエンジニア採用に従事。就労型インターンなどを導入。2016年にエイチームへ入社し、採用企画や人事制度企画等を経て、人事企画グループ、労務グループのマネージャーを歴任。2019年8月に人事部発足以来、人事部長としてエイチームグループ全体の人事機能を統括。

中久木氏(以下同):エイチームは、インターネットを軸に多様な事業を展開する総合IT企業です。スマホ向けゲームや日常生活に密着したさまざまなWebサービスを展開しています。また、エイチームの人事部は、エイチームの7つの子会社の人事機能も集約したグループ人事という役割を担っています。現在は総勢15名の組織で、新卒採用グループ、キャリア採用グループ、人事企画グループ、人事運用グループという4つのグループで構成されています。

エイチームの人事部門(2020年12月現在)
エイチームの人事部門(2020年12月現在)
[画像クリックで拡大表示]

 実は、人事部は2019年8月に発足した新しい組織です。2016年までは、主に採用をメイン業務とする「人材開発グループ(社長室所属)」と給与オペレーションを行う「労務グループ(管理部所属)」に分かれていました(機能特化期)。2016年以降、人事制度設計などを行う「人事企画グループ(社長室所属)」を新設し、人事機能を拡充させ、私が人事企画グループと労務グループのマネージャーを兼任していました(人事機能拡充期)。そして、2019年8月以降は、事業戦略と紐づく人事戦略をよりスピーディに実行することを目的に、「採用」「労務」「人事企画」を1つの組織に集約した人事部を発足させました(人事体制整理期)。

エイチームの人事組織の変遷
[画像クリックで拡大表示]

 人事部が発足して1年と少し。人事部に所属する15名で、各種人事制度の企画や運用改善、人材育成や研修などの人材開発、組織活性やエンゲージメントの向上など、さまざまな人事施策に取り組んできました。改善が必要なことや新たに検討しなければいけないことがまだまだたくさんありますが、人事部の発足により新たに挑戦できることは格段に増えたと実感しています。

 次ページからは、エイチームの人事部が実践した取り組み、私が考える人事組織のつくり方などについてお話しします。

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この記事の著者

安藤 春香(株式会社エイチーム)(アンドウ ハルカ)

株式会社エイチーム 社長室 コーポレートPRグループ 広報担当。エイチームは、インターネットを軸に多様な事業領域にビジネスを展開する総合IT企業。 前職の株式会社リクルートジョブスでの求人広告の企画営業を経て、2015年にエイチームへ人事として中途入社。エンジニアやデザイナー、ビジネス系職種など年...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://hrzine.jp/article/detail/2776 2021/01/06 08:00

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