マイナビ転職は、2020年12月度正社員の平均初年度年収推移レポートを発表した。同調査は、総合転職情報サイト「マイナビ転職」に掲載された求人の「平均初年度年収」を未経験・経験者求人別に調査したもの。
12月の全国平均初年度年収は449.4万円(前月451.0万円、前年同月441.3万円)で、前月からは1.6万円の減少だが、前年同月からは8.1万円増加した。コロナ禍で企業が即戦力を求める傾向が高まり、未経験者求人より給与設定が高い経験者求人の比率が前年同月より13.2ポイント増加していることを受けて、平均初年度年収が増加したと考えられる。
業種別に平均初年度年収を見ると、「IT・通信・インターネット」が最も高く513.2万円、次いで「コンサルティング」が502.4万円、「不動産・建設・設備」が475.1万円だった。
掲載求人の中で経験者求人の比率が最も多かった業種は「IT・通信・インターネット」で65.1%、次いで「メーカー」で44.2%、「不動産・建設・設備」と「コンサルティング」が同率で39.4%となった。
職種別に平均初年度年収を見ると、「コンサルタント・金融・不動産専門職」が最も高く566.2万円、次いで「ITエンジニア」が530.8万円、「建築・土木」が491.2万円だった。
掲載求人の中で経験者求人の比率が最も多かった職種は「ITエンジニア」で76.8%、次いで「WEB・インターネット・ゲーム」で70.4%、「電気・電子・機械・半導体」が61.1%だった。
求人掲載企業の本社所在エリア別に平均初年度年収を見ると、「関東」が最も高く466.8万円、次いで「関西」が442.7万円、「九州・沖縄」が440.5万円となった。
掲載求人の中で経験者求人の比率が最も多かったエリアは「北海道・東北」で47.0%、次いで「関東」が41.2%、「九州・沖縄」が40.0%となった。