CAMELORSは、「リモートテック カオスマップ2021年度版 2枚組リンク付」を作成・公開した。昨年度版から300以上のサービスを追加・更新し、リモートワークに役立つツール「セールス」「オンライン1on1」「エンプロイーエンゲージメント」など、全72カテゴリー、621のサービスにまとめた。
また、リモートサービスの傾向として、同社は以下のように述べている。
- オンライン上で完結する営業や販売促進を実現するためのツールやサービスが急増
- 自社・顧客のリモートワーク移行に伴い、従来の訪問や電話アプローチといった営業手法の見直しを余儀なくされた結果、企業問い合わせフォームへのアプローチサービス、オンラインイベント開催ツール、日程調整ツールなど、オンラインでの営業をしやすくするツールやサービスが急増した。
- 社内コミュニケーション・会議をより活性化するためのツールの増加
- リモートワークが長期化することにより、社内コミュニケーションの希薄化や会議の生産性低下といった課題が浮き彫りとなり、これらを解決するツールとして、ビデオミーティングの周辺ツールや、出社に近い体験が得られるバーチャルオフィス、その他オフィスでは欠かせなかったホワイトボードのオンライン化などのサービスが増加した。
- リモート上で円滑に業務ができるバックオフィス領域のサービスがさらに進化
- バックオフィス業務のIT推進は、新型コロナウイルス流行前の時点でも重要課題の一つだったが、リモートワーク下においては「脱ハンコ」など非IT業務を変えていかざるを得ない状況となった。こうした需要拡大の背景の下、他サービスとのAPI連携や、あらゆる申請がペーパーレスになるなど、バックオフィス系サービスはさらに進化した。
- リモートワークで多くの管理者が頭を悩ます、組織マネジメント周辺のサービスが急増
- リモートワーク環境下での組織マネジメントは、従来型の手法を踏襲するだけでは成果が上がりづらく、遠隔でどうマネジメントしていくか、どう組織やチームをリードしていくべきか、試行錯誤をしている企業や管理者が増えている。
- その中で、組織メンバーの状態を測定するツールから、エンゲージメント向上サービス、オンラインでも利用できる福利厚生サービスなどが増加。そのほか、最近ではオンライン1on1を外部に委託するサービスも増えてきており、自社内で行われてきた組織マネジメントを補完するような動きも出てきている。
注
[1]: 東京都新型コロナウイルス感染症対策本部「テレワーク導入率調査結果(1594報)」