電通国際情報サービス(以下、ISID)は、ニチレイのグループ人事・給与業務を対象とした人材情報プラットフォームとして、ISIDが提供する統合人事・給与システム「POSITIVE」が採用されたことを発表した。導入は、POSITIVEの販売パートナーである日本電気が担当し、ニチレイおよびグループ会社あわせて37社、従業員数約9000名を対象に、2022年2月の稼働を予定している。
POSITIVE採用のポイントは以下のとおりであると、ISIDは述べている。
- グループ共通戦略と各社戦略を両立できる柔軟性
- POSITIVEは、1つのシステムで制度や仕組みの異なる複数の会社を一元管理できるように設計。グループ全体での統一した管理に対応しつつ、各社独自の制度対応や情報付加が可能であるなど、各社における人事戦略に対して迅速な対応ができる柔軟性が評価された。新たな人材情報プラットフォームでは、グループ全体で人材を生かす情報基盤を目指し、従業員に関連する情報(個人情報・スキル・給与など)をグループで一元管理し、これまで困難であった人材データの活用促進を可能とする計画。
- 業務効率向上を支援する標準機能
- POSITIVEは、大規模企業グループの人事・給与シェアードサービス基盤として多数の稼働実績を有しており、そのノウハウに基づく豊富な機能を標準で備えている点が評価された。今回の導入にあたっては、POSITIVEの標準機能を前提に現在の業務プロセスの改善を行い、人事異動や給与計算といった業務の効率化を目指す計画。これらの改善により期待される効果として、人事・給与関連業務に費やす総時間の3割削減が見込まれている。
- 他システムとの容易な連携
- POSITIVEは外部システムとの連携手段を豊富に用意しており、他システムとの自動連携が可能である点が評価された。グループ各社で管理している就労管理やタレントマネジメントシステムをはじめ、社内グループウェアや会計システムなど、これまで一部手作業で行っていた他システムとの連携の自動化を実現する。
- クラウド上での稼働実績
- 今回の導入にあたっては、アマゾン ウェブ サービス(AWS)上でシステムを構築する方針が採用された。POSITIVEは、クラウド形式での提供が可能で、大規模企業グループに対してAWS[A1]上で多数の稼働実績を有していることが評価された。