HERPは、「事業を牽引する人材」の採用課題と解決策に関する調査レポートを、企業の経営者および採用担当者向けに公開した。調査期間は、2021年1月29日〜2月8日。調査対象は、同社取引先および任意回答企業であるITスタートアップ[1]の人事担当者81名から回答を得ている。
ITスタートアップを中心に人材の流動性が高まる昨今、市場環境の変化および成熟とともに事業成長を牽引する人材の獲得が企業にとって共通の課題となりつつある。そこで、事業を牽引する人材の採用について最新トレンドと有効策を明らかにすることで、企業の採用活動を支援するべく、 事業を牽引する人材の採用課題と解決策に関する調査レポートと題したホワイトペーパーを、企業の経営者・採用担当者向けに公開した。
1. 「事業を牽引する人材」とは「事業の数値成果の達成にコミットできる人材」
メンバーが、事業に与える影響が大きいITスタートアップにおいては、成果にコミットできる人材が、より求められているようだ。加えて、多くの企業が採用においてもビジョン・ミッション・バリューといったカルチャー面を重視していることがうかがえる。
2. ITスタートアップの約56% が「事業を牽引する人材」の採用に成功している
およそ半分ほどが、事業を牽引する人材の採用に成功していると回答した。
3. 「事業を牽引する人材」採用成功のポイントは、現場社員を巻き込んだ採用活動
約84%が、現場社員を巻き込んだ採用を進めていると回答。事業を牽引する人材を獲得する上で、リファラル採用を含めた現場の巻き込みが、最も優先するべき重要な点であるといえる。
4. 「事業を牽引する人材」の採用に成功している企業の多くが採用管理システム(ATS)を導入しており、そのメリット第1位は「採用業務の効率化」
事業を牽引する人材の採用に成功している企業(45名)の約78%(35名)がATSを導入していると回答。その約70%がメリットとして採用業務の効率化を挙げた。
5. 「事業を牽引する人材」採用における課題は「有効応募数の不足」
回答傾向から考えられる対策は「現場を巻き込み、リファラル採用を強化する」「採用チャネルを拡大・変更する」「業務を効率化し、戦略策定や施策改善に時間を使う」などが有効であると考えられる。
注
[1]: IT・インターネット・通信系の業界かつ、従業員数が300名以下の企業