マイナビは、2022年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2022年卒 学生就職モニター調査 3月の活動状況」の結果を発表した。調査期間は2021年3月25日~3月31日で、有効回答数は2309名(内訳:文系男子421名、理系男子593名、文系女子637名、理系女子658名)。
広報活動開始月である3月の活動状況を見てみると、合同企業説明会(Webを除く)に参加した割合は44.0%で、前々年3月の68.6%までは至っていないが、前年3月の15.3%と比べると約3倍に増加した。2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、合同企業説明会の中止が相次いだが、今年は感染対策を行った上で実施されており、企業と直接コミュニケーションがとれる場を求めて参加する学生が一定数いたことがうかがえる。一方で、Webの合同説明会の参加割合は54.4%で、前年3月の47.6%から増加しており、対面・Webを使い分けて活動していることが分かる。
3月中に1次面接を受けた割合は69.2%(前年同月比2.8ポイント増)、最終面接を受けた割合は33.2%(前年同月比5.5ポイント増)で、どちらも前年より増加しており、やや早く選考が進んでいることがうかがえる。
今年3月の1か月間にかかった就活費用の平均金額は1万0491円で、前年同月の2万2635円に比べて半減した。前々年同月の4万4502円に比べると、4分の1以下に減っている。また、前年は関東地区とその他地区(関東、東海、関西以外の地区)では、1万3693円の差があったが、今年は3947円の差に留まっており、地域差が大幅に縮小したことが分かる。
また、現在の志望業種を聞き、前年同月と比較したところ、いくつかの業種で志望割合の変化が見られた。全体および文系で最も志望割合が増えたのは「住宅・インテリア」だった。一方、文理ともに最も減ったのは「鉄道・航空」で、文系女子・理系女子では「薬品・化粧品」、文系女子では「ホテル・旅行」も大きく減った。これらの業種はコロナ禍による影響が大きく、学生の志望業種の変更につながった可能性があると考えられる。