レベル3 300試験とは
LPICレベル3 300試験の正式名称は「LPI 300 Mixed Environment Exam」といいます。取得すると、Linux、Windows、Unixなど、システムが混在した環境の構築や、複数のシステムを認証統合できる高度な技術を身に付けた専門家として認定されます。具体的には、次の2つの能力を備えている証となります。
- Linux、Windows、Unixの混在環境のシステムインテグレーションやトラブルシューティングができる
- 冗長構成でLDAP、OpenLDAP、Sambaを使ったシステムや認証サーバを構築できる
レベル3 300試験に関する名称は次のとおりです。
認定名 | LPICレベル3 Speciality |
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試験の正式名称 | LPI 300 Mixed Environment Exam |
認定証表示名 | LPIC-3 Specialty LPI-300 Mixed Environment |
LPICレベル3 300試験の試験概要は次のとおりです。
受験の前提条件 |
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受験費用 | 3万円(税抜き) |
試験実施方式 |
CBT方式 マウスによる選択方式がほとんどだが、キーボード入力問題も多少出題される |
問題数 | 約60問 |
試験時間 | 90分 |
認定要件 |
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合否結果 | 試験終了時と同時に結果が表示される |
平均勉強時間 | 一般的な目安は、半年~1年程度 |
望まれる スキルレベル |
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300試験の出題範囲
レベル3 300試験範囲は次のとおりです。
出題範囲のそれぞれの項目には、重要度としておおむね1〜10の間の数字で重み付けがなされています。この数字は、それぞれの主題における相対的な重要性を示します。重要度が高い項目ほど、試験において多くの問題が出題されます。
試験各項目の詳細に関しては、以下のLPIC Webサイトをご参照ください。
- 主題390:OpenLDAP の設定
- 390.1 OpenLDAPのレプリケーション(重要度:3)
- 390.2 ディレクトリの保護(重要度:3)
- 390.3 OpenLDAPサーバのパフォーマンスチューニング(重要度:2)
- 主題391:OpenLDAPの認証バックエンドとしての利用
- 391.1 PAMおよびNSSとLDAPの統合(重要度:2)
- 391.2 アクティブディレクトリおよびKerberosとLDAPの統合(重要度:2)
- 主題392:Sambaの基礎
- 392.1 Sambaの概念とアーキテクチャ(重要度:2)
- 392.2 Sambaを設定する(重要度:4)
- 392.3 Sambaの保守(重要度:2)
- 392.4 Sambaのトラブルシューティング(重要度:2)
- 392.5 国際化(重要度:1)
- 主題393:Sambaの共有の設定
- 393.1 ファイルサービス(重要度:4)
- 393.2 Linuxファイルシステムと共有/サービスのパーミッション(重要度:3)
- 393.3 プリントサービス(重要度:2)
- 主題394:Sambaのユーザとグループの管理
- 394.1 ユーザアカウントとグループアカウントの管理(重要度:4)
- 394.2 認証と許可およびWinbind(重要度:5)
- 主題395:Sambaのドメイン統合
- 395.1 SambaのPDCとBDC(重要度:3)
- 395.2 Samba4のAD互換ドメインコントローラ(重要度:3)
- 395.3 Sambaをドメインメンバーサーバとして設定する(重要度:3)
- 主題396:Sambaのネームサービス
- 396.1 NetBIOSとWINS(重要度:3)
- 396.2 アクティブディレクトリの名前解決(重要度:2)
- 主題397:LinuxおよびWindowsクライアントの操作
- 397.1 CIFS連携(重要度:3)
- 397.2 Windowsクライアントの操作(重要度:2)