組織・人材開発研修、コンサルティングを行うインパクトジャパンは、中堅社員のリーダーシップ行動の増加を通じて周囲への影響力を拡大させるオンライン研修「AWAKE(アウェイク)」を、6月21日にリリースする。中堅社員のいっそうの活躍を後押ししたいという顧客の声を踏まえ、同研修を開発したという。
開発の背景には、組織のフラット化が意図どおりに進展していないことがある。組織のフラット化は一般に意思決定の迅速化・効率化、マネージャーの視野拡大、メンバーの自律性の向上などを主眼に置いた施策である。しかし、実際のところはメンバーの自律性が思ったように上がっていないというケースが散見されている。これにより、中堅社員の職務範囲の拡大につながるストレッチが行われておらず、結果としてマネジメント側がメンバー側に妥協的に歩み寄る形となり、マネージャーの負荷が増大している。
この問題解決の糸口として、同社は中堅社員の自律的な行動変容の促進に着目。中堅社員が自身の能力開発の必要性に目覚め、そしてその方向性の選択も自律的に行うものだということに目覚める、というように自身の可能性の開発に自覚的に取り組んでいくことをコンセプトとした。
同研修では、中堅社員が自分の職務の拡大、つまりリーダーシップ行動を増大させて周囲への影響力を拡大させていく様子を、凧が風を受けて空高くあがっていく姿に見立てている。そのように見たとき、参加者が受け止めるべき風としての要素が、1)自分の自分自身に対する認識、2)周囲の自分に対する評価、3)職場のコンテクストと3種類ある。1)については、自分自身が何を重んじているのかなどの価値観に、アクティビティや振り返りなどのセッションを通して輪郭を与える。2)は、自分のことを周囲がどれだけ、どの部分を有能視しているかを360度コンピテンシーサーベイを使って把握する。3)は、自身を取り巻く職場の状況を描き出すワークを通じて可視化する。
大切なのは、こうした要素に自覚的になりながらも、自分が研修中、そして研修後にどう行動していくかを決めるのは参加者自身だという哲学だとする同社。周囲からのフィードバックなどを受けながらも、参加者が自分で決めるという点を重んじ、これらの要素に向き合う際、流されることなく受け止められるようファシリテーションしていくという。
なお、個別の企業への同研修の提供に先立ち、1社1名から参加が可能な公開プログラムを開催する。詳細は次のとおり。
- 名称
- コンピテンシーに焦点を当てた行動変容プログラム“AWAKE”
- 日時
- 2021年7月27日(火)~28日(水) 2日間
- 対象
- 次世代リーダー、新任マネージャーやその候補、自社への導入を検討中の人材開発担当者
- 開催方法
- オンライン(Zoom予定)
- 公開プログラム当日タイムテーブル
- 以下のとおり。