クアルトリクスは、企業が採用活動の際に、候補者に対してより良い体験を提供することを可能にするソリューション「Qualtrics Candidate Experience」(クアルトリクス 候補者エクスペリエンス)を発表した。同社では、従業員エクスペリエンス (EX) のデザイン・改善を実現するためのソリューションを提供している。今回発表のソリューションは、そのカバー範囲をさらに拡大し、採用過程からエクスペリエンスの改善を可能にする。
同ソリューションは、人材募集から書類選考・面接・内定から入社までの人材採用過程で、採用候補者がどのような体験をしているのかを把握可能にする。採用プロセス全体を通じて自動的にフィードバックを求める機能を搭載しており、人事担当者は採用の結果にかかわらず、すべての候補者のセンチメント (感情) を理解できる。これにより、体験を向上させるためのアクションにつなげられるようになる。
また、採用担当チームは、クアルトリクスが提供するエクスペリエンスデータ (採用・雇用プロセスについての候補者からのフィードバック) と、自社が利用する候補者トラッキングシステムにある業務データ(採用率、辞退率、採用までの期間など)を組み合わせることで、人材募集のパイプライン、採用効率とクオリティ、人材の定着率を継続的に向上させることが可能になる。
具体的には、同ソリューションにより、候補者の声を利用して採用体験を理解し、改善するための適切な質問とプログラム設計を行うことができる。このプログラムでは、採用プロセスで利用されているテクノロジーの有効性をはじめ、明確さ・迅速さ・公平さ・パーソナライズ・魅力という6つのコアテーマを測定する。
また、採用プロセスのそれぞれの場面について、リアルタイムで深い分析を行うことが可能。これにより、採用担当者は、候補者の悪い体験にリアルタイムで対応できるだけでなく、採用が進行中の候補者に対しても進捗確認をしながら、改善アクションを起こすことができる。
さらに、事前に設定された分析ツールとダッシュボードを利用することで、候補者エクスペリエンスプログラムの各コンポーネントを詳しく理解可能。ガイド付きのワークフローにより、自社独自の採用プロセスに合わせて簡単に設定でき、すぐにアクションを実行に移せる。