ラキールは、SaaS型人事統合システム「LaKeel HR」を9月15日に発売した。同社は、初年度である2021年12月末までの販売目標を4800万円としている。
多くの人事部門では、業務の属人化やオペレーション工数の増加などの課題が山積しており、データ分析を実行する余力がない状態が続いている。また、データ分析により課題を見つけ、アクションによって経営や事業に貢献できる戦略人事を目指すも、変化を遂げられずにいる。
データ分析を行うためには、人事給与データ、タレントデータ、ピープルデータなど非常に多岐に渡る膨大なデータを管理する必要がある。LaKeel HRは、統合したデータの管理に加え、業務の可視化や属人化の排除などによる余力の創出、データ分析結果から次のアクションまでワンストップでのサポートを図る。
ラキールはLaKeel HRの特徴について、以下のように述べている。
- 採用から退職までの社員属性データのほか、サーベイや面談記録などパーソナルデータも一元管理する。これにより、「ライフステージの変化による退職分析」や「自己申告制度による異動の効果分析」など、戦略に必要な多くの分析を容易にする。また、分析結果に基づき、ハイパフォーマーの退職予備軍に対し、面談実施管理するなど、次のアクションを複数設定できるため、実行力が高まる。
- 業務フローを複数設定できる。採用・退職・休職・評価などの各種手続きだけでなく、個社特有の業務についても可視化する。そのため、業務フローが理解しやすくなり、ブラックボックス化を防ぐだけでなく、従業員からの問い合わせ件数の削減や担当者変更時の業務引き継ぎ工数を削減し、人事部門の余力を創出できる。
- 個人ごとにトップ表示画面はカスタマイズ可能。従業員アンケートなど人事だけでなく現場で使える機能が複数あり、役割に応じて最適な仕様にできる。
- 同社のクラウド型アプリケーション開発・運用プラットフォーム「LaKeel DX」上で開発された、マイクロサービス部品を組み合わせて構築されており、品質を維持したままスピーディーに機能強化を行うことができる。既存システムや外部サービスとも柔軟に連携でき、個社の最適化にも優れる。