Oracle Certified Java Programmer(以下、OCJP)は、米サン・マイクロシステムズを米オラクルが買収後にリリースしたJavaプログラミングの認定資格。Bronze、Silver、Goldの3レベルがある。Java SE 7対応版から配信が始まり、今年の5月にJava SE 8対応のBronze資格を取得するための試験「Java SE 7/8 Bronze(試験番号:1Z0-814)」がスタート。7月には同Silver資格のための試験「Java SE 8 Programmer I(試験番号:1Z0-808)」がリリースされた。
また、Java SE 7対応Gold資格からSE 8対応Gold資格へのアップグレード試験「Upgrade to Java SE 8 Programmer(試験番号:1Z0-810)」は、11月5日より配信されている。そのため、12月3日より、Gold資格を取得するための試験「Java SE 8 Programmer II(試験番号:1Z0-809)」の配信が始まることによって、Java SE 8対応版のOCJP試験が一通り出そろう。
Java SE 7のGold試験とJava SE 8のGold試験の間で際立つ違いは、「ラムダ式」と新しい「日付/時刻API」が試験内容に加わった点だろう。特にラムダ式は、オブジェクト設計や処理の記述に大きな変化をもたらすため、試験項目にもその影響が色濃く見られる。例えば、次の表は、Java SE 7と8の両Gold試験にある「ジェネリックスとコレクション」というカテゴリを比較したものだ。ラムダ式を利用した機能である「ストリーム」がしっかり入っている。
Java SE 7 Gold試験 「ジェネリックスとコレクション」 |
Java SE 8 Gold試験 「ジェネリックスとコレクション」 |
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Java SE 8対応資格でも、Silver試験ではラムダ式は範囲に含まれていない。また、ラムダ式を使っている開発現場はまだ少ないだろう。むしろ、Java SE 8 Gold試験を、Javaの新しい仕様やプログラミング技術を学ぶきっかけにするとよいかもしれない。
Java SE 8 Gold試験(Java SE 8 Programmer II)の概要は次のとおり。
- 試験番号:1Z0-809
- 試験時間:150分
- 出題数:85問
- 合格ライン:65%
- 試験形式:CBT(Computer Based Test)による多肢選択式
- 受験料:26,600円(税別)
- 試験会場:日本全国のピアソンVUE認定会場
- 試験の詳細:「Java SE 8 Programmer II」ページ
- 受験申し込み:「試験申込み」ページ
なお、12月10日より、Java SE 7よりも前のバージョンの資格(Sun認定Javaプログラマ(SJC-P)の任意のエディション)を保有している人を対象とするアップグレード試験「Upgrade to Java SE 8 OCP(Java SE 6 and all prior versions)(試験番号:1Z0-813)」も配信が開始される。同試験に合格すれば、Java SE 8認定資格を取得できる。
Upgrade to Java SE 8 OCP(Java SE 6 and all prior versions)試験の概要は次のとおり。
- 試験番号:1Z0-813
- 試験時間:130分
- 出題数:60問
- 合格ライン:63%
- 試験形式:CBT(Computer Based Test)による多肢選択式
- 受験料:26,600円(税別)
- 試験会場:日本全国のピアソンVUE認定会場
- 試験の詳細:「Upgrade to Java SE 8 OCP (Java SE 6 and all prior versions)」ページ
- 受験申し込み:「試験申込み」ページ