学情は、3年以内に転職を経験している20代を対象にしたインターネットアンケートを実施し、「今後の転職意向」と「転職を振り返り感じていること」について調査した。調査期間は、2021年10月21日~22日。310名から回答を得ている。
より希望に合致する企業があれば、再度転職したいと思うかという質問では、「かなりそう思う」の回答が42.9%、「ややそう思う」の回答が42.6%となった。転職を経験している20代のうち、85.5%は再度転職したいと考えていることが分かる。
転職活動の際に、あるとよかったと思う機会は、「職場見学」が33.2%で最多。次いで、「実際の仕事内容を体験できる機会」31.6%、「中途で入社した社員と話す機会」31.3%と続く。職場の雰囲気や、実際の仕事など、転職前にお試しをする機会が求められていることが明らかになった。
この点について学情は、「ミスマッチは新卒採用だけでなく、転職においてもある。ミスマッチを理由に、短期間で再度転職をする人も少なくない。転職を経験した20代の約7割が「転職後にギャップがあった」としており、ミスマッチのない転職を実現するためにも、社風を体感したり、仕事を体験したりするなど、転職先の企業をお試しする機会が求められているといえる」と分析する。
転職前にもっと確かめておけばよかったと思う点は、「昇進・昇給の評価基準」が27.4%で最多。次いで、「会社の雰囲気」26.1%、「仕事内容の詳細(実際に任される仕事内容)」24.5%と続く。「特にない」の回答は17.4%にとどまっており、8割以上は「転職前にもっと確かめておけばよかったと」感じる点があることが分かる。
この点について学情は、「転職においては、年収アップを希望する人が多い。転職で年収を上げたいと考えているからこそ、転職後も継続して年収を上げていくことができるかが重視されていると想定される。また、昇進・昇給の評価基準は、仕事においてどのような成果や役割が求められているか、どのレベルの成果を上げることが期待されているかという自身の役割の根幹の部分とつながっている。入社から1年・2年のスパンで、どのような成果を上げることを期待されているかを把握するためにも、評価については事前に確かめておけばよかったと思う転職経験者が多いと推察される」と述べている。